2019-08-17 23:13 — asano
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もう一つ撮りっぱなしのものがありました。
ASUSのP/I-P55TP4XEというもの、この頃は頻繁にPCの部品入れ替えていたからいろいろ出てきますね。
ミニではないDINコネクタがあるのでATマザーボードです。そのすぐ下にはPS/2のマウスコネクタが見えます。
メモリは72ピンのSIMMが最大4枚、おそらくは32MB×4の128MBが最大容量と思います。
大きな「SMC」ロゴの付いているのはFDC37C665IR、型番からFDC(Floppy Disk Controller)のようですがいわゆるSuper I/Oと呼ばれるものです。FDCの他にIDE・シリアル・パラレルを集積したもので、これはさらに赤外線通信のIrDAも対応しています。右側にこれらのコネクタが並んでいますね。
拡張スロットはPCI×4, ISA×3(1つは共用)です。
ホログラムのラベルが付いているのはBIOSのROM、プラスチックDIPなのでFlash EEPROMでしょう。AMIKEY™-2とあるのはキーボードコントローラ、これだけはなぜかDIPのものが使われ続けました。
基板右上のソケット群はキャッシュメモリです。9つのDIPソケットはSRAM用のもの、下のカードエッジソケットはPBSRAM(Pipeline Burst SRAM)用のものでサブボードを挿します。共に抜かれていますがどちらを使っていたのでしょう?
PBSRAMのサブボードは使いまわし先がありませんが、SRAMは一般的な32k×8bitのものなのでマイコン用に使えます。SRAMだったのを抜いた可能性が高いですかね。
CPUソケットとチップセット部分はアップ写真があるので後回しにして、右下のDS12887AはRTCですね。電池と水晶振動子も内蔵しているタイプです。このボードは20年以上前のものですが、DS12887Aは今でも製造中のようです。
CPUソケットは「Socket 5」ですからMMXになる前のPentium用ですね。
ソケット左のSB82437FXはいわゆるノースブリッジと呼ばれるシステムコントローラです。ペアになるSB82438FXはキャッシュのソケットの左にありました。
ソケット下のSB82371FBはいわゆるサウスブリッジです。まだUSBは付いていない時代のものです。
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