2016-10-04 16:34 — asano
昔Sound Blasterシリーズとともに有名だったサウンドボードPro Audio Spectrumシリーズの一つです。
Media Vision社製のサウンドボード、Pro Audio Spectrum 16 LMSIです。これはしばしばPAS16と略され(ボード上のシルクもそうなっています)ました。LMSIは搭載しているCD-ROMインターフェイスの種類です。Laser Magnetic Storage Internationalの略らしい。
これはISAバスのカードですが、サウンドボードはPCIへの移行が遅れ最後までISAに残ったモノの一つでした。データ量が比較的少なかったこと、ゲーム等のソフトウェアが直接アクセスすることが多く互換性が重視されたことなどが理由だったのだと思われます。
写真を見て特徴的なのは、アナログ回路が約半分を占め、C,R類がやたらと多いことです。右上のレギュレータも±5Vを作っていますが、アナログ用のノイズの少ない正負電源を確保するためでしょう。
「MEDIA VISION」ロゴの専用チップも多いですね。
左上にはヤマハのYMF-262M、これはFM音源です。
その下のHY62256ALJ-10は256kbitのRAM、下のNCR製のLMSコントローラらしき石に接続されているのでバッファメモリか何かでしょうか。
左にある16ピンのコネクタがLMSですが、使ったことはありません。CD-ROMはSCSI接続を利用していて、このボードは安かったから選んだだけなので。
裏面にはベタパターンのエリアが多いですが、よく見るとアナログエリアの裏側ですね。GNDかと思いきや分割されている上に+12A, -12A, +5A, -5Aと書かれているので電源でしょう。「A」はまさかアンペアではないので、アナログの意でしょうか。GNDも無いわけがないと思うのでおそらくは内層にあるのでしょう。
DA-15 (D-Sub)はゲームポート、ジョイスティックとMIDIです。他にMIC, OUT, INのジャックがあります。これらは今も残っていますね。
コメントを追加