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3端子レギュレータ


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3端子レギュレータ、最近は使うことも減ってきましたが昔は多用していましたね。

uA7912
FairchildのμA7912、負電源12Vのレギュレータです。写真のものは1984年の韓国製ですね。

「79」が負電源を、「12」が出力12Vを表しており、各社からほぼ同仕様のものが販売されています。

これはもっとも一般的な1A容量のもの、他に500mAの79M12、100mAでTO-92パッケージの79L12などがあります。さらに3A, 5A仕様のものもあったはずですがほとんど見たことはありません。

入出力間にはある程度の電位差が必要で、この電位差×電流 分が熱になってしまうので電流が多くなると放熱が大変になります。1Aですら放熱器は必須です。

NJM7805とμA7912
左は新日本無線のNJM7805FA、正電源5Vのものです。右は先のμA7912です。

電圧は5, 6, 7, 8, 9, 10, 12, 15, 18, 20, 24Vなどがありますが、どのメーカでもすべての電圧が揃っているわけではありません。さすがに5Vをラインナップしていないところは無いと思いますが、7V, 10Vなどはメーカが限られてきます。

子供のころ作った安定化電源でも7809が入手できずに7808で代用していました。乾電池の代替が目的だったので1V低くてもたいした問題ではありません。
当時はパーツ店もそれほど知らなかったので一般的なものしか入手できなかった、というか存在を知らないことが多かったです。

裏側
裏側はこうなっています。

μA7912は放熱タブが金属ですが、NJM7805FAでは樹脂で覆われています。

正電源の78xxではタブはCOMMONつまりグラウンドに内部で接続されています。一方、負電源の79xxではINPUTに接続されています。独立したヒートシンクならそのまま取り付けて問題ないかもしれませんが、複数のデバイスを共通のヒートシンクに取り付けたり、ケースなどに取り付ける場合は意図せぬショートが発生することがあります。ヒートシンクとの間に絶縁シートを挟み、ネジも樹脂製を使うか専用のカラーを使ってショートを防いでいました。

それがいつの頃からかタブが樹脂コートされたものが登場してこのあたりが楽になりました。熱抵抗的には不利になっているのかもしれませんが。

NJM7805FA 袋
7805は使用頻度が高いということで袋で買ってしまったのですが、その後あまり使わなくなってしまったので大量に余っています。

使用頻度が減った理由ですが、5V系をあまり使わなくなったからではありません。スイッチングレギュレータ式のACアダプタを多用するようになったためです。これは安定化された5Vを出力できるのでそのまま使えます。5Vと12Vが必要なので12VのACアダプタを使いそこから5Vを作るといったときにしか出番がありません。

むしろ5Vから3.3Vを作るレギュレータの方が必要かもしれません。この78xx, 79xxのシリーズはかなり古く5V未満のラインナップは無いので新しいシリーズを使うことになります。

参考文献・関連図書: 
μA7900 Series データシート, Texas Instruments.
NJM7800データシート, New Japan Radio.

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