2019-10-29 23:24 — asano
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IM6100は入手しづらいので代わりにこれを買ってみました。
これはHarrisのHD1-6120-9、1982年製でしょうか。
以前「パーソナルなコンピュータのプロセッサ事情 (第3回: ミニコン由来のものたち)」で書いたように、DECのミニコンPDP-8と命令互換のマイクロプロセッサとしてIntersilが作ったのがIM6100です。PDP-8が12ビットなので当然これも12ビット、ミニコンでは12ビットアーキテクチャは珍しくありませんでしたがマイクロプロセッサではこのIM6100の他は東芝のTLCS-12/Aくらいしか知りません。
HarrisのセカンドソースがHM-6100です。
6100にはIM6102 Memory Extension / DMA Controller / Interval Timer(MEDIC)というペリフェラルが存在します。6100はアドレス・データともに12ビットなのでメモリ空間は4k×12bitまでとなります。6102はこれにアドレスを3ビット追加することで32k×12bitに拡張できます。
本件の6120は6100に6102のメモリ拡張の仕組みを追加したものです。まだデータシートをざっと読んだだけですが、DMA/タイマは入っていないようです。
裏を見たらマレーシア製でした。最後の「P」は何でしょう?
当初私はIM6100を探しておりました。IM6100の方が有名ですし、EMILY Board(16bit)で動かしてみたいだけなのでメモリ空間は4k×12bitで十分だからです。
一時eBayで見つけたのですが、$100近い価格に躊躇しているうちに売れてしまいました。
そうこうしているうちにIM6100は無くてもHD1-6120ならいくつもの出品があることがわかり一つ買ってみたのがこれです。$30ほどでしたので逃したIM6100の1/3です。
これの到着を待っている間にMN1613のボードを先に作り始めてしまいました。ほぼ配線は終了しているので近いうちに写真などを載せられると思います。
MN1613ボードの動作が確認できたら、あるいは行き詰ったら、このHD1-6120-9も動かしてみるつもりです。
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