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DCJ11


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以前HD3-6402のコメントでもちょっと触れたので予想していた方もいるかもしれませんが、こんなものを入手できました。


さまざまな番号が記されていて正式な型番というのがよくわかりませんが、DEC J-11あるいはDCJ11などと呼ばれることが多いですね。

これは何かというと、PDP-11互換のプロセッサです。というかLSI-11(PDP-11をLSI化したもの)に使われたプロセッサです。

今回入手したものは1個ずつカットしたスティック・静電気防止袋・プチプチに包まれてDECロゴ入りの箱に入っていました。サービス用のものが流出したのではないかと考えています。

なんかPDP-8互換だったIM6100, HD1-6120に似ていますね。

これは2つのLSIから構成されていて、右側のHD4-6900-5 DC334がデータチップ、左側のHD4-6901-5 DC335がコントロールチップと呼ばれています。どちらもハリス製です。デートコードは9813と9812かな、意外と最近の製造のようですね。

他にパスコン・トランジスタと思われるものが載っています。


裏側にもLCCパッケージとパスコン用と思われるパッドがありました。こちらも実装した高機能版でもあったのかな。

うっすらと内部配線のような筋も見えますね。

さて、これをどうやって動かすかですが……

探すと動かしている方は結構いるようで、中には初期のUNIXを動かしている方までおられます。

個人的にはいつものようにEMILY Boardで動かしてみたいですね。

ということでユーザーズガイドをパラパラと読んでみたのですが、結構バスサイクルが複雑です。AIO, BSにいろいろサイクルの種類が出てきていてALEでラッチしなくてはなりません。これ全部デコードしたら大変なのですが、どこまで端折ってよいのやら。でも中にしれっと"Bus byte write", "Bus word write"なんてのもあるし。

参考文献・関連図書: 
"DCJ11 Microprocessor User's Guide", EK-DCJ11-UG-PRE, Digital Equipment Corporation.

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