現在地

MD-155C


テーマ:

カテゴリー:

前回のDayStar基板は公開直後から情報が寄せられ、Macintosh IIci用の68030アクセラレータボードであることがわかりました。ありがとうございました。

3回目となる今回のものもタダで手に入れたものです。


PC-9801のCバスのボードですね。今度はメーカー名が不明です。シルクの「MD-155C」が型番でしょうか。

検索してみるとこの基板が付属している出品がオークションサイトにありました。本体の緑電子のポケディSD2って一体なんだろう? 探してみるとカートリッジ式のハードディスクのようですね。ということはSCSIか何かのボードなのかな?

というわけでいつもの様に基板を見てみます。


写真右上に2つあるラベルの貼られたICはBIOS ROMと思われます。プラスチックDIPなのでマスクROMかワンタイムROMでしょう。幸いソケットが使用されているのでそのうち中身を読んでみることにしましょう。

その左にあるのはNECのμPD70008AC-8、これはZ80 CPUのCMOS版ですね。サブCPUを使ったインテリジェントなボードのようです。

隣のラベルの貼ってあるのはZ80用のROMでしょう。これもそのうち読んでみることにします。

次はHM6264ALP-12、Z80のワーク用のRAMと思われます。

コネクタはMDRコネクタのようです。これはPC-9801シリーズのSCSIによく使われたタイプですが、ピン数が36ピンしかありません。ICMのDサブ37ピンのような独自コネクタなのでしょうか。

基板の下のほうには唯一の表面実装部品、QFPのμPD65013G A77がいます。これはNECのCMOSゲートアレイなので詳細は不明です。

74シリーズはすべて見ていくことはしませんがいくつか。

オシレータの上にあるSN74ALS688N 8-Bit Identity Comparators、これCバスのボーではよく見かけたものでアドレス設定のために使われました。このボードでの回路は追っていませんがおそらく同目的ではないかと。

MDRコネクタの近くにはHD74LS642-1Pというのがいますが、これバストランシーバでOutput Currentが48mAという強力なものです。よくSCSIバスなどの外部双方向バスに使われるものです。


裏面には特に何もありません。

MDRコネクタは間にもう一つパターンがありますね。同じ36ピンですが、SCSIなら3つ必要なはずはないし、別用途で同じコネクタを使うのも考えにくいのですが...


最後に背面です。

一般的なSCSIコネクタよりは明らかに幅が狭いのがわかります。

今回の神田装備の戦利品シリーズは次回で終わりです。まぁそのうちまた何か入手してきて書くことになるとは思いますが。

参考文献・関連図書: 
SN54ALS688, SN74ALS688データシート, Texas Instruments.
HD74LS642-1データシート, Hitachi.

コメントを追加

Plain text

  • HTMLタグは利用できません。
  • ウェブページアドレスとメールアドレスは、自動的にハイパーリンクに変換されます。
  • 行と段落は自動的に折り返されます。
※ コメントは原則公開です。個別のご相談などは「ご意見・ご要望」からお願いします。