2017-08-28 22:11 — asano
前にPS/2-USB変換器に使ったSL811HSの残りも出てきました。
CypressのSL811HSです。マイコンのバスに接続できる数少ないホスト機能付きのUSBコントローラでした。今ならUSB内蔵のマイコンでUSB On-The-Goに対応しているものを選んだほうが良いでしょう。
現在はQFPのSL811HSTしかないようですが、私が買ったときにはPLCC版もまだありました。ホスト機能無しのSL811Sなんていう紛らわしものもありましたね。
型番の「SL」はCypressに買収されるまではScanLogicという会社の製品だったためです。
ホストI/FはD0~D7, A0, CS, RD, WRを使う一般的なものです。またDRQ, DACKによるDMA転送も可能です。
USBはLow Speed (1.5Mbps)とFull Speed (12Mbps)のHostとDeviceに対応しています。Host/Deviceの切り替えはレジスタではなくピンなので切り替えが必要ならI/Oポートが必要です。DeviceモードのときのD+またはD-のプルアップ(Low Speed/Full Speedの切り替え)もSL811は面倒を見てくれないので必要に応じてI/Oポートで制御しなくてはいけません。
ソフトウェアは思ったほど面倒ではなかった印象です。
買ったときの袋ごとの発見でした。リフロー実装するときなどはベーキングしろとの注意ですが、ソケット実装するなら気にする必要はありません。英語なのは、おそらくPLCCが欲しくてDigikeyあたりで買ったためでしょう。秋月ではQFPのみの扱いだったはずです。
参考文献・関連図書:
SL811HSデータシート, Cypress.
関連項目:
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