2017-08-27 18:22 — asano
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これも買った記憶が全く無いモノです。昨日のμPD70216と一緒の袋に入ったまま発見され、おそらくは鈴商で買ったものではないかと思います。
NEC製のμPD72067C、汎用FDC (Floppy Disk Controller)の末期のデバイスです。型番から想像できるようにμPD765系のFDCで、μPD765 ⇒ μPD7265 ⇒ μPD72065/72066 ⇒ μPD72067と進化してきました。
このμPD72067の後継であるμPD72068, μPD72069はIBM PCおよびその互換機向けのレジスタが追加され、汎用FDCというよりはPC向けチップセットの性格が強くなってきます。それに伴ってピン数も増えてDIPのラインナップもなくなってしまいます。
さてこのμPD72067ですが、IBMフォーマットのμPD72065とECMA/ISOフォーマットのμPD72066を統合してしたもので、以下の周辺回路が内蔵されました。
- データセパレータ
- 書き込み補償回路
- クロックジェネレータ
48ピンDIPということも含め、HD63265とよく似ています。これを持っていることを知っていたらHD63265を調達しようとはしなかったかもしれません。
とはいえ両者には細部に多くの相違点があります。ざっとデータシートを比較してみただけでも以下の点が異なっていました。
HD63265 | μPD72067 |
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どちらが使いやすいかというと、微妙なところですね。
コピープロテクト等の特殊フォーマットを使いたいならWRITE LONGコマンドのあるHD63265の一択でしょうが、それ以外に決定的な違いはないと思います。
参考文献・関連図書:
uPD72067データシート, NEC.
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