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NASトラブル(発生編)


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半月ほど前のことですが、使っていたNASにトラブルがありました。お金以外の被害もなく復旧の目処がついたので事の顛末を記しておきたいと思います。

問題のNASはQNAPのTS-869 Pro、RAID 6を4TB HDD × 8で構成していました。20TBほど使っていたのでほぼ満杯です。

中身はデータシートなどのPDF・デジカメの写真・アナログ時代に録画したビデオなどなど、とにかく容量の大きなファイルを片っ端から突っ込んでいました。

ある時アクセスが遅くなっているのに気づきました。

このとき残り容量が少なくなっていたので同じファイルが重複して存在しないか探すスクリプトをバックグラウンドで実行していました。もしかしてこれが原因かと止めてみると直ったような気がします。負荷をかけないように改良するまでは動かさない方が良さそうです。

直ったように見えたのでそのまま様子を見ていたのですが...

何日かするとやはり遅くなってきます。

ランサムウェアが話題になっていることでもあり、一瞬やられたかとも思いましたが状況は異なります。

となるとアクセス可能なうちにバックアップを取る必要があります。

本当に重要なファイルはバックアップがあるので問題ありませんが、ネットからのものは容量的にバックアップは現実的ではないので取っていませんでした。再度集めるのは大変ですし、すでに失われているものもあるでしょう。可能なら救い出したいところです。ビデオは...諦めるしかないですね。

とりあえず優先度の高いものからPCにコピーし始めましたが容量が足りません。

そこでTS-869 Pro導入前に使っていたNASを引っ張り出してきました。やはりQNAPのTS-410です。こちらは2TB×4のRAID 5で、2TBほど空きがありました。

ここで2TB×4 ⇒ 4TB×4に拡張すれば優先度であまり悩まずにすみ、今後のバックアップ先としても使えると考え始めました。

ということで、とりあえず4TBのHDDを2台調達しました。

TS-410のHDDのSMART情報を見ると1台が警告になっていたのでそれを交換して再構築が終わるのを待ちます。ここで大きな誤算がありました。再構築に4日もかかりそうなのです。4台すべて交換しなくては容量拡張できないので半月待たなくてはなりません。

そうこうしている間にもTS-869 Proのアクセスはどんどん遅くなっていきNFSもWindowsのファイル共有も固まったりタイムアウトでコピーが進まなくなってしまいました。

ところでQNAPのNASはLinuxで動いています。ならNASをPCにNFSマウントするのではなく、PCをNASにNFSマウントすれば動くかもしれません。NAS導入してからPCをNFSサーバにするのはやめていたのですが、NetBSDなPCをNFSサーバに仕立ててみます。これでコピーは一応できるようになりましたが遅いことには変わりありません。

このNFSマウントのためにNASにTELNET接続していて一つ気付いたことがありました。RAIDのデータ領域へのアクセスは遅いのですが、ほかの操作は快適なのです。

(続く)


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