2021-07-27 23:55 — asano
今度のはAY-3-8500-1の仲間のテレビゲーム用のICなんですが、いつ買ったんだったかな?
AY-3-8500-1より後なのは確かなんですが...
GIのAY-3-8605、スタンプで押したみたいだったAY-3-8500-1と違ってGIらしいマーキングです。1982年製のようですね。
データシートによるとNTSC(AY-3-8605-1)or CCIR(AY-3-8605)とあります。CCIRって何のことだ、NTSCと並ぶと言うことはPALのことかな、と読み進めると625 lineとも書かれているのでやはりPALみたいです。
うーむ、何で「-1」の方を買わなかったんだろう?
裏面は意味は不明ですが意外に賑やかです。
さて必要な外部回路もAY-3-8500と似たようなものかなと思って参考回路を見てみたのですが、32ピンのコネクタと繋がっている以外は効果音設定用のC,R類とダイオード程度しかありません。よく見ると「WARFARE CARTRIDGE」と書いてあります。
GIMINI 8600 Seriesというゲームシステムのカートリッジのようです。
探すとGIMINIの資料も見つかりました。(そういえばAY-3-8500のときに見つけた資料にもGIMINIと付くものがあったような)
それによるとコンソール(ゲーム機本体)には以下が載っています。
- カラー出力用のAY-3-8615
- RFモジュレータ
- ゲーム選択用の電卓型キーボード
- 難易度切り替え用のスイッチ
- リセットスイッチ
- (電源回路)
- (効果音用のアンプとスピーカ)
CPUにあたるものが無いのがファミリーコンピュータ以降と大きく異なる点ですね。
ゲームの処理自体はすべてカートリッジ側のICが処理することになります。おそらく初期のゲームがソフトウェアを用いずに実装されていたので共通部分をくくりだした時にこういう形になったのでしょう。
カートリッジ用のICとしては以下が用意されていたようです。
- AY-3-8603/-1 Roadrace
- AY-3-8605/-1 Warfare
- AY-3-8606/-1 Wipeout
- AY-3-8607/-1 Rifle
- AY-3-8610/-1 Supersport
- AY-3-8765 Motorcycle
コントローラもカートリッジに合わせて交換可能のようです。
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