2021-11-29 22:30 — asano
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uPD78C10ボードでμPD7807もいけそうと書きましたが、現物を入手しました。
μPD7807CW、1988年36週の製造ですね。パッケージはシュリンクDIPの64ピンです。
ボードを作ったころから探していたのですが、出品が少なく高価だったりして半ば諦めていました。ところが国内ショップの新着情報を見ていて偶然発見、eBayのほぼ半値だったので即購入したのです。
ハードウェア的にはピン配置はμPD7810/μPD78C10と大差はありません。
63ピンがCMOSのμPD78C10では低消費電力モードへ移行させる機能であるのに対し、μPD7807, μPD7810では内部RAMのバックアップ電源ピンになっています。
μPD7810, μPD78C10ではA/Dコンバータになっている34~41ピンはμPD7807ではアナログコンパレータ入力です。これに伴い33, 42, 43ピンもA/Dコンバータ用の電源ピンではなく、33ピンはコンパレータのスレッショルド決定用になっていて、42, 43はDMA用のバス開放に関する信号になっています。
ソフトウェアもμPD7810/μPD78C10と共通ですが、一部互換性のない命令もあるので注意が必要です。
それも一方がもう一方の上位互換に当たるというわけではありません。例えばμPD7807にはZ80のLDIR
のようにインクリメントしながらブロック転送するBLOCK D+
とLDDR
のようにデクリメントしながらブロック転送するBLOCK D-
の2つの命令がありますが、μPD7810/μPD78C10にはインクリメントしながらのBLOCK
命令しかありません。しかもBLOCK D+
とBLOCK
はオペコードが異なっています。
裏側の写真も載せておきますが、特にこれといった点はないですね。
ということで近いうちに載せ替えてみるつもりです。
42, 43ピンあたりちょっと変更しないとマズそう。
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