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Z573M


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これには手を出すまいと思ってきたのですが...

誘惑に負けて買ってしまいました。


いわゆる真空管の一種ですが、厳密には真空ではなくネオンなどのガスが封入してあります。

Z573Mというのが型番、WFがメーカーだと思うのですが、Z573Mで検索するとメーカーとしてRFTというのも出てきます。これらの関係はどうなっているのでしょうか。

いろいろ探しているとWFは”Werk für Fernsehelektronik”の略らしいというのが出てきました。Google翻訳にかけてみるとドイツ語で「テレビ電子機器の工場」とのこと、こんなロゴを付けるのは東ドイツっぽいですね。
RFTは東ドイツの国有電気メーカーらしい。
RFTの工場の一つがWFなのか、名称が変更になったのか、結局よくわかりませんでした。

でもまぁデータシートは見つかっているので何とかなるでしょう。

ブツはテスト済みの中古品(未使用機器から外したという触れ込み)というものをブルガリアのショップから購入しました。そのため上の写真には写っていませんがピンの長さはバラバラで先端にはハンダが付いていたりします。


反対側から見ると六角メッシュが見えていて、さらに円のようなものも見えますね。

そう、もうお分かりかと思いますがこれはニキシー館です。

7セグメントLED以前に使われていた表示素子で、文字の形をした陰極とメッシュ状の陽極の間に高電圧(150V前後)をかけると陰極の周囲が発光します。

電極の形に発行するので7セグメントなんかより自然な形の表示でしたし、「%」「℃」なんていう表示ができるものも製造できます。

一方、表示する文字種の数だけ電極を入れる(しかもお互いに絶縁して線を引き出さないといけない)必要から一つの球で表示可能なのはせいぜい10種程度です。また表示する文字によって奥行きが異なって見える特徴があります。


底のピンの引き出し部です。

左上に少し間隔の広いところがありますがその奥が1ピンで、時計回りに13ピンまであります。4ピンが短く切られていますが、これは内部の接続なので使用しません。この球は0~9の10文字と小数点がありますから陰極が11本、陽極が1本です。

そういえば過去に一度だけニキシー管が登場したことがありました。日本計算機 BUSICOM 162です。表示部はバラさなかったので外観写真にチラっと写っているだけですが。


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