2016-12-16 18:16 — asano
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今回は業務用以外ではあまり普及しなかった5インチのMOドライブを取り上げてみます。
これはSONY製のNWP-539Nです。型番からNEWSネットワークステーション用の周辺機器として発売されていたものでしょう。
容量は片面297MBで、必要に応じて裏返して挿入することができます。つまり1枚あたりの容量は594MBですが、同時に使えるのは半分ということになります。昔のレコードやカセットテープ(オートリバース無し)のようなものですね。
以前仕事で同種のドライブをMacintoshで使用していたことがあります。主にバックアップ目的でしたので困りはしませんでしたが、アクセス(特に書き込み)が遅かった印象があります。
ちなみに写真のモノは後にジャンク屋で入手したものです。
前面にはディスクの挿入口の他、電源とアクセスのインジケータ、それにディスク取り出しボタンがあります。
右側の縦のスリットは冷却用の空気取り入れ口です。
この配置を憶えておいてくださいね。
背面には電源インレットと電源スイッチ、各種設定用のディップスイッチ、それとSCSIコネクタが配置されています。
設定はSCSI ID・パリティの有無・ターミネータのOn/Off・ターミネータ電源供給のOn/Off・手動でのディスク取り出しの許可・自動でスピンドルを回すか否かが設定可能です。
どこかにぶつけたのか左側が大きく歪んでいます。
カバーを外してみたところ内部構造は横置きのようになっていました。そういえば昔仕事で使っていたのは横置きだったと思います。
大きな5インチドライブと右端に電源というオーソドックスな作りですね。
ドライブの電源コネクタが2つあるのがちょっと気になります。
実は5インチMOドライブをもう1台持っています。
縦置き・横置きが違いますが、ボタン等の配置はソックリです。しかも「OMRON」の表記はシールで貼ってあります。
これが背面ですが、NWP-539Nとこれもソックリです。よく見るとディップスイッチの順番までまったく一緒です。
どう見てもどちらか(または両方)がOEM供給を受けているとしか思えません。
こちらもカバーを開けてみたところ内部構造も一緒です。
しかも基板に「SONY」ロゴが入っているのが決定打ですね。
上でドライブに電源コネクタが2つあるのが気になると書きましたが、上の基板が外せそうだったので外してみました。
やはり1つのドライブではなく、ドライブとコントローラ基板で構成されていました。
ドライブは電源以外にカードエッジが2つあります。写真左が34ピン、右が20ピン、ということはもしかして昔のハードディスクに使われていた通称ST-506インターフェイスなのではないでしょうか。
コントローラ基板に付いてはまた別途書きたいと思います。
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