2016-05-12 16:44 — asano
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FASTNETと表示されているこれ、PhoneNetの互換品じゃないかと思います。
最近のAppleはiMac(古い)とかiPhoneとか「i~」というネーミングが好きですが、一時「~Talk」を多用していたことがありました。漢字Talk、AppleTalk、LocalTalk、EtherTalkなどなど。
この中のLocalTalkというのがツイスト線を使ったMacintoshのLANです(後にEthernetを使ったEtherTalkに移行しました)。基本シリアルポートなのでそれほどの速度は出ませんが、安価な(中身は受動部品だけだったと思います)アダプタをつけるだけで使えるのでちょっとしたフォルダやプリンタの共有に使われていました。私もサラリーマンなりたての頃、職場でこれの敷設作業をしたものです。ツイスト線1対のわりには(コネクタがミニDIN 3Pのせいか)ケーブルが太く(太目のUSBケーブルくらい?)、引き回しづらかったのを憶えています。そのうちケーブルに電話線が使えるPhoneNetというものがあるのがわかって、ある時入れ替え作業を行ないました。混在はできないので時間を決め一気に交換するわけです。
もちろん電話線が使えるといっても、電話用のモジュラーケーブルが使用可能というだけで、公衆回線に接続できるという意味ではありません。
簡単に開きそうだったのでカバーを外してみました。スイッチはネットワーク両端でターミネータを有効にするためでしょうか。確かPhoneNetにはこのスイッチは無く、代わりにモジュラープラグに抵抗器がかしめてあるターミネータが付属していたように思います。
あとはコネクタを除くと、LED *2, R *3, T *1だけですね。これならトランスが少し面倒ですが、誰でもコンパチ(デッドコピー?)品が作れそうですね。
ちなみに電話用のモジュラーケーブルは4Pのものが多いですが、電話は内側の2Pを使っています。このFASTNETは(多分PhoneNetも)は外側の2Pを使用し、内側の2Pはそのまま隣のコネクタへ中継しているので電話と併用できるように考えているのではないでしょうか。
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