2020-07-20 00:22 — asano
何度かそのうち取り上げますと書いた電話機、ニューテクのTL-B51をついに...
これ、学生のときの同期が使っていたのを就職時に譲り受けたシロモノなので30年くらい前のものですね。しばらく放置した後、600A型を置き換えて使っていました。最近、留守番電話機能付きを買ったので今度こそお役御免です。
ボタンを見ればわかるとおり必要最小限の機能のみです。
設定は2つのみ、一つはDP(Dial Pulse)とPB(Push Button)の切り替えです。さすがにDPの10ppsと20ppsの切り替えはありませんね。もう一つは着信音量ですが、これも大・中・小の3段階のみと簡略化されています。
もう使うことはないと思われるので中を覗いてみます。
ネジが4本のみでツメも無く簡単に開きました。
左側が底の部分です。上部の赤と緑の線がいっているのが電話線を接続するコネクタですね。白い線が2本いっている円形のものは呼び出し用のスピーカです。その下の金属板は何でしょう? 左下のコネクタはハンドセットへのものです。
基板はベークの片面ですね。
広い空き地はプッシュボタンが裏にあります。そこまでバラしませんでしたが、櫛状のパターンを短絡するタイプと思います。
中央下の青と白のものはフックスイッチ、樹脂パーツがてこになってこれを押すようになっています。
18ピンDIPのWinbond W91312はトーン・パルス両対応のダイアラでした。すぐ上に33:66 / 40:60という切り替えジャンパがありますが、これW91312が持っているパルスのデューティ切り替え機能そのもののようです。日本は30~36%と決まっているので固定で良いはずですが、輸出仕様のものと基板共通なのかもしれません。
もう一つのIC、右上のML8205は呼び出しベルの発生用でした。
ICはこれだけのようなので残りの機能はディスクリートで実現しているのでしょう。黒電話の内部でもわかるように本来シンプルなものなのですから。
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