2016-05-18 17:42 — asano
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この2114は初期の頃のSRAMですね。私がマイコンの製作を始めた頃は既に6116の時代でしたから、これはジャンク基板から剥がしたものだと思います。
上がNEC製のuPD2114LC-2です。下は三菱製のM58981S-45ですが番号だけでは2114だとわかりませんね。こちらはセラミックパッケージで、なんと「1」「18」とピン番号が書かれています。
ちなみに「-45」はアクセスタイムですが、45nsではなく450nsですので念のため。
上の日電製の「-2」は250nsですが、メモリの1桁サフィックスはわかりにくいですね。下にいくつか例を挙げますが、データシートをちゃんと読まないと見当も付きません。
uPD2114LC | uPD2102AL | uPD5101L | |
---|---|---|---|
無し | 450ns | 350ns | 650ns |
-1 | 300ns | N/A | 450ns |
-2 | 250ns | 250ns | N/A |
-3 | 200ns | N/A | N/A |
-4 | N/A | 450ns | N/A |
-5 | 150ns | N/A | N/A |
2114のオリジナルはインテルだと思いますからこれらはその互換品です。1024×4bit構成の4kbitのSRAMで、最低2個で8bitを構成(1kバイト)できるので重宝されたようです。この頃のSRAMの幅は1bitか4bitが主流で、8bit幅が普通になるのは次の16kbit世代からになります。
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