2017-04-26 21:29 — asano
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懐かしいAT仕様のPC用電源が出てきました。
テクノバード・ジャパン製のMU-250P、250Wというのは小さく感じるかもしれませんが当時としては標準的な容量だったと思います。
パッと見ではATX電源とそっくりですね。
マザーボード以外の出力端子はHDDや5.25インチFDD用のモレックス4ピンコネクタが4つと3.5インチFDD用のコネクタが2つです。このほかに2ピンのQIコネクタが1つありますが、これはフロントパネルのLED用です。
SATAはまだ影も形も無い時代です。
電圧 | 電流 | 備考 |
---|---|---|
+5V | 25A | 主にロジック電源 |
+12V | 10A | 主にドライブ用 |
-12V | 0.5A | シリアルポートなど |
-5V | 0.5A | 16k DRAM等の3電源ICの名残り?? |
合計すると250Wを若干超えますが、「250W級」ということでしょう。
+3.3V出力はありません(仕様ができた頃はロジック電源といえば5Vの時代です)。必要ならマザーボード上にレギュレータを搭載する必要があります。
AC INPUTを見ると115V 7A or 230V 4Aですから効率はあまり高くありませんね。
これはケースに取り付けたときに背面に出る部分です。
右上の見慣れないコネクタはモニタのためのアウトレットです。ちょうどインレットのオス・メスを反転した形になっています。アウトレットですから当然メスしか使えません(オスだと感電の危険が)。モニタ付属の電源コードはこれ用のものが付属することが多かったと思います。
ちょっと見難いですがインレットとの間にあるスイッチは電源スイッチではなく電圧切り替えのスイッチです。
これは電源スイッチ、長いコードが付いています。ATケースにはフロントにこのスイッチを取り付ける場所が用意されていることが多かったです。電源を交換するときはこのスイッチごと交換するのが普通でした。
ハンダ付けをし直したのだったか、どうせ24時間稼動させるのだからスイッチは要らないとしてONのままケース内に適当につけたのだったか...
先のラベルにこのスイッチの結線が書かれていたのは付け替える可能性があるからなのでしょう。
ATXと異なり、マザーボード(ソフトウェア)から電源の制御はできません。Windowsなどでもシャットダウンすると「電源を切る準備ができました...」といった表示がされるだけで、最終的に電源は人の手で切る必要がありましたね。
これがマザーボード用の電源コネクタです。
全く同じコネクタが2つなので挿す時には注意が必要です。黒が隣り合うように挿せば良い筈ですが...
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