2017-05-28 18:25 — asano
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昨日取り外した東芝のRAS-255LTのリモコンが残っていましたので、中を覗いてみました。
新しいものに比べると表示もボタンもシンプルですね。「リセット」と「点検」ボタンが間違って押さないようになっているだけで、カバーに隠されたボタン等はありません。
「点検」はエラー等のステータスを知るためのもので、押すと専用モードに入りました。そこでは温度の「▼」「▲」ボタンでステータスの番号を増減でき、番号に応じたOK / NGはエアコン本体のブザーでわかるというものでした。リモコンの通信は一方向なのでリモコンの表示で見ることはできません。
去年壊れたとわかったとき試してみたところ、3項目くらいがNGだったのですが、各項目の意味はわからないので役に立ちませんでしたね。きっとサービスマニュアル的なものには書かれているのでしょう。
裏面には引っ掛けるための穴と電池ホルダのカバーのみです。電池は多くのリモコンと同様に単4です。
カバーはツメで固定されているだけなので慎重に外します。
基板は片面ですね。
ネジ2本を抜いて基板を外したところです。
ボタンは導電ゴムを基板のパターンに押し付けて短絡させるタイプ、リモコンでは一般的なものです。
LCDはゴムで基板に張り付いていただけで、軽く触っただけで外れます。右上の白いものがLCD(裏側)で、上端のグレーのものがゴムです。このゴムは写真前後方向には電流が流れますが、左右方向には流れないようになっていて、基板とLCDで挟むことによってコネクタの働きをします。LCDの他、基板間の接続にも使用され、PC-1350ではメモリカードとの接続に使用されていました。
黒い「コ」の字のものはLCDと基板の間のスペーサのスポンジです。
基板上部には赤外線LED、右にはドライブ用のトランジスタがいます。左にはリードタイプのケミコン、何で表面実装用のものを使わないんでしょうか?
その下に黒いパターンが並んでいるところがありますが、これが先ほどのゴムでLCDと接続される端子です。黒いのは表面に導電性の何かが塗ってあるのでしょう。
T6C31というQFPがコントローラらしいのですが残念ながら詳細は不明です。左上には水晶振動子も見えます。
IC左下にシルクで「SW01」と書かれていますが、その下に両端に丸の付いた黒い線が見えますね。これはパターンの立体交差と思われます。両端の丸の下はレジストが抜いてあって導通し、間を交差するパターンとはレジストによって絶縁されるのでしょう。どうせLCDとボタンのために塗布するのなら両面基板にするより安くつくのだと思います。
ボタンの下も「コ」の字パターンを2つ組み合わせるようにしてやはり黒い何かが塗ってあります。銅箔のままだと酸化されてしまうので保護のためと思われます。
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