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Altera EPM5000シリーズ


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珍しい紫外線消去タイプのPLDが出てきました。

EPM5032DC-15
これはAlteraのEPM5032DC-15です。パッケージは消去用の窓付き28ピンDIPで、300mil幅のスリムですね。

MAX5000(型番はEPM5???)シリーズのPLDで、マクロセル数32の最小のタイプになります。

EPM5032 裏側
裏面にもマーキングがありました。タイ製のようです。

デートコードらしきものは表に「M9437」裏に「9432」とあります。約1ヶ月違いなので前工程と後工程なのでしょうか? それともどちらかはまったくの別物で偶然近かっただけなのでしょうか?

EPM5128JC
同じくMAX5000シリーズのEPM5128JC、マクロセル数128とシリーズ内では中規模のものです。

さすがにピン数が多くなり、DIPではなくQFJの68ピンパッケージとなっています。

PLCCと同様の形状ですがPLCCの「P」はプラスチックを表すのでこの場合は変です。LCCだとLead Less Chip Carrierと紛らわしくなります。それで知名度が低いかもしれませんがQFJ (Quad Flat J-Leaded)の呼び方を使いました。材質によらないのでPLCCもQFJの一種ということになります。

EPM5128 裏側
これも裏側にもマーキングがありましたので写真を載せておきます。日本製ですね。

「J-Leaded」のピン形状がよくわかります。

PROMが一度書き込んだら消せないヒューズROM(N82S137など)から始まり、紫外線照射で消せるUV-EPROM(HN27C4001など)、電気的に消去できるEEPROM(P28F010など)と進歩してきたようにPLDも進化してきました。

最初の書き換えられないヒューズタイプとしてはMMIのPALシリーズが有名です。紫外線消去タイプとしてはこのMAX5000などがありますが多くはありません。GALやCPLDなどが電気的に消せるタイプで、今はほとんどがこのタイプですね。

さて消去可能となると使ってみたいところですが、ネックになるものが2つあります。

一つ目は論理合成ツールの問題、VerilogやVHDLで記述したものから書き込みデータを作成する必要がありますが、なにせ古いデバイスなので最新のツールでは対応していないと思われます。
またデバイスも手持ちの分だけで追加購入は難しいので、仮に古いツールが手に入るとしてもコストはかけられません。

もう一つは書き込みをどうするかということ、最近のCPLDのようにJTAGケーブルを繋いでというわけにはいきません。対応したライタが必要になりますが、これも上と一緒でコストがかけられません。

参考文献・関連図書: 
『MAX5000 Programmable Logic Device Family Data Sheet』A-DS-M5000-05,Altera.
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