2017-06-03 14:06 — asano
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大昔(30年以上前?)にテレビの基板から取ったモノではないかと思われるICです。
MatsushitaのAN235、パッケージを表すサフィックスなどが何もつかなないシンプルな型番ですね。「Matsushita」の社名もPanasonicに変わってしまいました。
マイコン系のICだと歴史的価値なのか色々なところで資料が保存されているものですが、民生用テレビのICとなると難しいかもしれません。そもそも自社製テレビ専用で外販していなかった可能性すらあります。
それでも念のため検索してみると、なんと本家Panasonicのサイトでデータシートを発見しました。もちろん「保守廃止」扱いです。それによるとColor TV Chrominance Processing Circuit、各ピンの説明等はまったく無く等価回路と応用例が載っているのみです。おそらくそれまでディスクリートで組んでいた回路のうちIC化できる部分だけを押し込んだのではないかと考えています。そうだとすると各ピンはIC化可能部分と不可能部分の境界以上の意味はなく機能の説明は困難ですし、応用例も元々(ディスクリート時代)の回路の構成の仕方を示していて、他の使い方は想定外ということなのでしょう。
パッケージはこの写真のCERDIPのみです。プラスチックにできなかった理由は何だったのでしょうか?
それにしてもこんなICを外してどうするつもりだったのでしょう?
当時の私にこんな資料の入手は不可能でした。単に珍しい部品があるから外してみただけなのではないかと思いますね。
表側の表記があまりに少ないので裏も見てみたのですがマーキングはありませんでした。デートコードで時期を知りたかったのですが...
これも使いみちはまったく無いので部品箱の肥やしとなること確定です。
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