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NEC N9826-11 キーボード


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NECの大型キーボードがもう1枚見つかりました。

N9826-11 上面
前に紹介したN5255-52Aとそっくりです。外からわかる違いは「実行 / 送信」キーが「ADVANCE」に、「STOP」キーが「ATTN」に変わっているくらいでしょうか。どちらもキー前面には「実行 / 送信」「STOP」の表記があります。

ファンクションキー上のガイドも異なっていますが、これはもともと用途に応じてシートを交換するようになっているものなので違いといってよいものか?

N9826-11 底面
底面もラベルの表記以外は違いは見当たりません。型番はN9826-11です。

この「N」型番はあまり馴染みが無く、「N5255-52A」と「N9826-11」を比べてもどこがキーボードを示しているのかさっぱりわかりません。

カバーを開けたところ
前回N5255-52Aでは外見だけだったので、今回はカバーを開けた写真も紹介します。

基板 左上
写真中央のμPD8048HC 222はマスクROM内蔵のワンチップマイコンですね。PCのキーボード等にもよく使われたデバイスです。
左のCD4514BEはCMOS 4-Bit Latch/4-to-16 Line Decoders、キーマトリックスのスキャン用と思われます。汎用ロジックで600mil巾は珍しいですね。

基板 右上
右端のコネクタはN5255-52Aにもあったものですが、用途等は不明です。

ICは右から64H101, CD40107BE, CD40106BEと並んでいます。最初の64H101はよくわかりません。次のCD40107BEはCMOS Dual 2-Input NAND Buffer/Driverとのこと、オープンドレイン出力で136mAもシンクできるようです。汎用ロジックの8ピンDIPというのも珍しいですね。最後のCD40106BEはCMOS Hex Schmitt-Triger Invertersです。

左側にあったCD4514BEもそうですが、どうして4000シリーズCMOS使っているのでしょう? μPD8048HCがいるから電源電圧は5V系にせざるを得ませんし、それほどの低消費電力を求められているとも思えません。

基板 裏面
これは基板裏面、基板はもちろんキーボード全体のサイズです。

検査合格証のシールから1985年製造であることがわかります。またキースイッチのところにキーコードらしき数字がありますね。


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