2017-07-03 22:06 — asano
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一時期愛用していたVzエディタのマニュアルを発見しました。
日本では一世を風靡したMS-DOSのエディタです。あの頃はエディタといえばこのVzかMIFESかと言われていました。
私の周りでは高校時代の友人にはVz派が多く、大学時代以降に知り合った人にはMIFES派が多かった印象ですね。私自身は安さに引かれてVzを使い、特に不満も無かったのでそのままになりました。なのでMIFESについてはよくわからないので優劣等については書けません。
さてこのVzですが、いろいろと特徴のあるエディタでした。
- すべてアセンブリ言語で記述されており、しかもそのソースコードも付属していました。市販のソフトウェアでソースコードまで提供されているというのは珍しいことです。
- 今では当たり前ですが、設定ファイルを編集することでかなりのカスタマイズが可能でした。キー設定等も変更でき、MIFESやWordStar風の操作にするためのサンプル等も付属していました。
- 常駐モードというのもあってファイルを開くたびにロードする必要が無く高速起動するというのもウリの一つでした。さらに常駐させているとDOSのコマンドシェルでも履歴や行編集が可能になりました。
- 強力なマクロ機能も持っていました。確かこのマクロで書かれた「テトリス」が付属していたほど何でもできるものだったようですが、これは残念ながらあまり使った記憶がありません。
- 標準でPC-9801といわゆるPC互換機に対応していたほか、公式・非公式にさまざまな機種に対応していました。上記のようにソースコードがあったため有志がパッチを配布するようなこともあったはずです。
いろいろとVzエディタについて書いていたら、そういえばいろいろなエディタを使ってきたなぁと懐かしくなってきたので、近いうちに「私のエディタ遍歴」を書こうと思います。
2017-07-05追記:
一つ思い出しました。スムーススクロールも売りの一つでした。スクロール時に1行単位ではなく、1ラインとか2ライン単位でスクロールさせるのです。これで高速スクロール中にも目で追いやすくなるというわけです。今なら「目で探すな! 検索を使え!」って怒られますね。
そんなことしたら遅くなるんじゃないかって? PC-9801はテキストVRAMでしたし、ラスタ割り込みでGDCのレジスタ弄るだけのはずなので大した負荷にはなっていないと思います。
私のエディタ遍歴も追加しました。
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