2017-07-12 23:47 — asano
先日のSharp PC-1261 (分解編)に引き続きまして、今回はPC-1350の分解編です。
まずは裏ブタを開けてみます。圧電サウンダへの線が短く水平に並べることはできませんでした。線にテンションがかかっているのが気になるところですが、撮影のためにやむを得ず張ってしまっています。
左端の「JAE 15S」と書かれているコネクタはシリアルポートのもの、これが一番奥のメイン基板と思われます。LCDやキーボード等はこの基板の裏側になります。
右側3/4を占めているのはメモリ基板でしょうか。
右端の11ピンのコネクタは小さなサブ基板に載っています。サウンダへの線もこの基板に繋がっています。
次はメモリ基板を外したいところですね。
まずは右端の子基板を外します。これはメイン基板と短い線で繋がっており完全に取り外すことはできません。隠れているネジを取りたいだけなので少し浮かせておきます。
上に付いている細長い板金は何でしょう?
中央のグレーの部品は増設メモリカードとの接続部です。
右隣にある変わった形のパターンはスライドスイッチの接点です。メモリカードと電池のフタをロックしているスライダはスイッチになっていてロックしているか判別できるようになっています。
右端のSC613256は256kbitのマスクROMと思われます。「4L1」ということは日立製ですね。
その下の金属板はリセットスイッチです。
HM6116LFP4Sは2k×8bitのSRAM、2つで4kBになります。BASICのフリーエリアは確か3kB程しか残りません。PC-1261より後の機種なのに10kB⇒4kBと減っているのはどういうわけなのでしょう?
14ピンを載せられるパターンが2ヶ所、44ピンQFPのパターンが1ヶ所ありますね。
左上に接続端子らしいパターンがあります。最初の写真で板金で押さえてあったのはちょうどこの部分、基板がたわんで接触不良にならないようにしているのでしょう。
部品は何もありません。
端子の相手側がどうなっているのかと思ったら、何とFPCを直接押し付けていました。
メモリカードのところのように特殊なゴムを介して接続するのはよくあり(PC-1261でも使われていますし、LCDでは一般的)ますが、これはあまり見ません。
ずれたら大変なので右端と中央に位置決めのための突起があります。
メイン基板、これ以上バラすとまたキーがバラバラになって大変なのでここでやめておきます。
5つ並んでいるSC43537LDはLCDドライバでしょうか。
中央の青いものはクロックの発振子、「768K」とあるのは768kHzということです。シャープのポケコンはかなりクロックアップ耐性があったようで倍ぐらいまでは普通に動作したようですが、電池の持ちが極端に短くなると聞いて手を出しませんでした。
SC61860A13がCPUです。ポケコンではお馴染みのものです。
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