2017-08-12 22:01 — asano
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ちょっと変わったマウスを発見しました。出てきたのは新品同様でしたが、試した記憶もあるので2つ以上買っていたのだと思います。
箱入り状態でした。
Windows 95のマークがあるので時期がわかりますね。
WinPoint Rollerless Optical Mouseということでボールが無いのは確かなのですが、これを「Optical」と呼ぶのにはかなり抵抗があります。
- マウスパッド不要
- 狭い場所で使える
- ローラ無し ゴミによる問題なし
どれもウソではありませんが...
よく見ると580円の値札がありますね。複数買ったのも納得できます。
これが本体です。なんだマウスパッドあるじゃないか、と思われる方も多いかもしれませんが下のはマウスパッドではありません。本体の一部(むしろこちらが本体)です。そしてこれが置ける場所があれば使うことができます。手で持つマウスの形をした部分はこの台の範囲で動かします。
インターフェイスはPS/2となっています。
これが裏側、PS/2のケーブルは台の方から出ています。写真では分解に備えてゴム足を剥がしてネジを露出させています。
EVT-P056Aが型番みたいです。
台部分を分解してみました。大きいほうの基板は固定されています。小さいほうはマウス部に合わせて回転します。
大基板の左上からはPS/2のコードが出ていて、その下のコネクタはマウス部の中へいってボタンに接続されています。
上部にはみ出して実装されているTO-92パッケージはTL431シャントレギュレータ、右は9.83MHzの発振子です。コントローラはPIC16C58Aが使われています。
下の方にいくとLM339M Single Supply Quad Comparatorsがあります。エンコーダの波形整形用と思われます。
下のコネクタからは子基板に接続されていて、X軸・Y軸のエンコーダが繋がっています。
マウス部分を90°回すと台部分から外すことができます。
四角の穴の中に棒のようなものが写っていますが、ここに縞模様が印刷されていてエンコーダで読み取るようになっています。
これはマウス部分の中、上から見たところです。
左上の基板には3ボタンに対応したマイクロスイッチがあります。まだホイールなど無い時代のものだからです。
下の透明なパーツにはエンコーダが搭載されていて、台の中央に固定されています。マウス部を動かすとエンコーダが四角の窓の中を移動し、移動量を検知する仕組みになっています。
こういう原理なので普通のマウスのように持ち上げて動かすことはできません。端まで動かしてしまったらどうすれば良いのだろう。
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