2016-07-05 23:18 — asano
今じゃPCのビデオカードと言えばATI RadeonかNVIDIA GeForceかと言った状況ですが、昔は各社からさまざまなタイプが売られていました。
これはTseng LabsのET4000のビデオカード、バスはISA bus(16 bit)です。ISA busはPCIやPCIeとは向きが逆です。そのおかげでISAからPCIへの移行期にはマザーボードに両用のスロットが用意されることがありました。どういうことかというと同一スロットに対応するカードエッジコネクタの位置が異なるため、両方のコネクタを並べておいて必要な方を使うことができたと言うことです。
ET3000/4000はPCがまだDOS/Vマシン等と呼ばれていた1990年代初めには有名なビデオチップでした。今と違って発熱も少なくファンやヒートシンクは必要ありません。左に8つ並んでいるのはDRAM、まだDIPパッケージです。容量256k×4bitの1Mbit品が8つなのでVRAMは1MBと言うことになります。私は1152×900×8bitで使っていましたね。これはPCでは見慣れない解像度ですがUNIXワークステーションのSun 3と一緒です。
これは裏面です。
コネクタは今でも使われている3列15ピンのD-subコネクタですね。
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