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MC288XL (分解編)


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今回はMC288XLの内部になります。このところ続いてきたモデムたちはこれで最後です。

基板 表面
筐体の金型が共通らしいことからも予想できるように内部の構造も大差ありません。基板も似たような感じですがメモリ関係がスッキリしています。

Rockwellの大きなPLCC L3902-57,R6682-21がモデムのチップセット、例によってデータシート等が入手できないので詳細は不明です。

ソケットに入っているのはAM29F010、128k×8bitのフラッシュEEPROM、ファームウェアの搭載用と思われます。

右隣のCY7C199-20VCは32k×8bitのSRAMです。

ROMが2⇒1個、RAMが3⇒1個と数が減って占有面積もかなり減っています。またUV-EPROMがフラッシュEEPROMになったことでアップデートの可能性も出てきていますね。

LT1132ACSは聞きなれない型番ですが、MAX232などと同類のチャージポンプ回路内蔵のトランシーバです。

基板左上のスピーカのところでS1と書かれた未マウントは左側の押しボタンの跡のようですね。パターンが用意されているということはボタンを一つにする決定が遅れたのか、念のため復活できるようにしてあったのか。

基板 裏面
部品は全て表面に実装され裏面にはありませんでした。

色が濃く見えるところは内層にGNDが入っているのでしょう。主にディジタル部分で、シリアルコネクタへのパターン部分だけ細長く延びているのが面白いです。あとフォトカプラのある部分にちょうど境界がありますね。

ボタン部分
ボタン部分は他であまり見たことの無い構造(MC14400FXも一緒です)でした。

ボタンの黒い樹脂パーツはブランコのようにぶら下がっていて、押すと奥に揺れてタクトスイッチを押します。
トップカバーで上から押さえられて脱落しないようになっているので、最初にケース開けたときに転がり出てきて焦りました。

参考文献・関連図書: 
CY7C199データシート, Cypress Semiconductor.
LT1130A/LT1140A Series データシート, Linear Technology.

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