2018-07-12 21:37 — asano
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SN74LS181Nと類似のデバイスが他にも買ってありました。
やはりTexas Instruments社製のSN74S381N、これも4ビットのALU(Arithmtic Logic Unit)です。これはピン数を20ピンに収めているので当初から通常の300mil幅のパッケージになっています。
181との機能的な大きな違いは181が32通りの演算に対応していたのに対し381では8通りになっていることです。これだけだと381の方が劣っているように聞こえますが、181では内部の都合で多数あった演算の内で意味のあるものだけを選べるようにしたのが381と理解した方が良いと思います。
181にはC言語風に書くと (A | ~B) + (A & B) みたいな何に使うのかよくわからないようなものが結構あります。181に何でこんな機能があるのかについてはリンクに挙げた「74181のお話」がお勧めです。
一方381は All 0, B - A, A - B, A + B, A ^ B, A | B, A & B, All 1 の8種でどれも納得のいくものばかりです。構成としては181に有用な演算だけを選ぶデコーダを付加したようなものなので、181よりむしろ規模は大きくなっています。
「74S」というのも最近はあまり見ませんね。私がマイコン回路をやりだした1980年代中頃はまだ汎用ロジックはTTLが全盛でした。
当時は基本74LSを使い、遅延が気になるときは74S、74ノーマルしか無いもの(大抵あまり使われない機能や高耐圧バッファのような特殊なものです)は仕方なくノーマルといった感じで選んだものです。まぁ実際には手に入ったものを使ってしまうことが多かったですが...
参考文献・関連図書:
SN54LS381A,SN54S381,SN74LS381A,SN54LS382A,SN74LS382A,SN74S381データシート, SDLS168, Texas Instruments.
SN54LS181,SN54S181,SN74LS181,SN74S181データシート, SDLS136, Texas Instruments.
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