2018-08-29 22:22 — asano
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久々の「ブツ」は80286です。せっかく80287もあることだし動かしてみたいなと。
IntelのA80286-8、8MHz版です。先頭の「A」がPGAパッケージであることを示しています。
裏面はこんな感じ、1987年のマレーシア製のようですね。
ピン配列は回転に対して対称なのでどの向きでもソケットに挿さってしまいます。右下のパッケージ角の切り欠きだけが頼りです。
このあたりの事情は80486の頃も変わっておらず、最初にPC組み立てた時はかなり念入りに確認した記憶がありますね。
これはもう一つの80286でやはりIntelのCG80286-6になります。こちらは6MHz版です。
裏の写真は省略しますが、1985年のマレーシア製でした。
80286まではIntelはセカンドソースを認めていたのでAMD製や富士通製なんてのもありました。命令互換だけではなくハードウェアも当然互換なのでそのまま差し替えできます。
手元のデータシートにはこの68ピンPGA以外にPLCCが記載されていましたが、確かLCC(Leadless Chip Carrier)のものもあったはずです。せっかくソケットもあるのでLCCも欲しかったのですが、早い時期に生産終了したらしく(だからデータシートに記載が無いのかも)入手は難しそうです。
これはP82284、「Clock Driver and Ready Interface for iAPX 286 Processors」というもので、クロック発振器とドライバ・リセット回路にバスサイクル引き延ばしの回路をまとめたものです。8080用の8224や8086/8088用の8284にあたります。
写真のものはAMD製ですね。
もう一つD82288-6、こちらはIntel製でCERDIPですね。こちらはバスコントローラで、8086/8088の8288にあたるものです。
どちらも8080の頃から末尾を「4」「8」で揃えているのが面白いです。
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