2018-09-02 22:22 — asano
カテゴリー:
74シリーズTTL末期のALS(Advanced Lowpower Schottky)が見つかりました。
Texas InstrumentsのSN74ALS645A-1Nです。「ALS」が反転文字になっていますね。
74ALSは74Sに迫る遅延の少なさと、74LSより少ない消費電流を兼ね備えたデバイスです。同時期に遅延半分・消費電流倍の74ASも登場しています。この後はCMOSへ移行(冒頭でTTL末期と書いたのはこのため)したのであまり馴染みの無い人が多いかもしれません。
私も74ALSは学生の頃は値段が高かったからかほとんど使わず(MC68kボードの74ALS00はジャンク屋でスティックを安く買ったはず)、仕事ではもっぱら3.3V系のCMOSばかり使っていたので、あまり使ったことは無いですね。
645は245と同じ双方向バッファです。違いはデータシートをざっと見比べただけではよくわかりません。
「-1」はIOLが24mAから48mAに強化されていることを示します。TTLで48mAというのはかなりのものです。おそらくはSCSIバスのドライブ用に買ったのではないかと思います。
SCSIはコントローラがドライバも内蔵していることが多いですが、外付けが必要なものもありました。動作させるだけなら(パフォーマンスを期待しなければ)I/Oポートをソフトウェアで制御することも不可能ではありません。
参考文献・関連図書:
SN54ALS645A,SN54AS645,SN74ALS645A,SN74AS645データシート, SDAS278, Texas Instruments.
SN54ALS245A,SN54AS245,SN74ALS245A,SN74AS245データシート, SDAS272A, Texas Instruments.
関連項目:
コメントを追加