2021-08-02 22:53 — asano
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新PCが動き始めてから約1ヶ月になりますのでその後の状況を書いてみたいと思います。
1ヶ月というのはハードウェアが立ち上がってからなので、サーバ機能の移行が完了してからは3週間程ですね。
安定しない
そもそもPCの移行を行なった理由は旧PCが不安定になったからなのですが、サーバ機能の移転が完了してからはちょっとマズい状況となっていました。
任務解除されて各種デーモンを止めてから旧PCが安定してしまったのです。長く使っていたマシンなのでそろそろ入れ替えなくてはと思っていたところだったのでこれは構わないのですが...
ルータ機能を動かし、デーモン類も動かし始めたところ新PCが不安定になってしまったのでした。
旧PCの「不安定」はuvm_fault()
でkernel panicを起こして再起動してしまうというもの、一番酷いときの頻度は1時間に数回というまったく許容できないものでしたが、放っておけば再起動するという点ではタチの良いものでした。
一方で新PCの方は起動ディスクであるwd0
にアクセスしたままリトライを繰り返すというもの、3~4日に1回程度なのですが、人がリセットしないと止まったままになってしまうというサーバとしては使い物にならない状況です。
アクセス先が毎回まったく異なることと、SMART情報には特に異常がないことから、ディスクの問題というよりバスの問題のような気がします。またwd1
には問題が起きないことからSATAケーブルを短いものに交換してみましたが状況は変わりません。
ここでドライブSamsung HD204UIを検索してみるとファームウェアバグで有名なドライブであることが判明、AHCIモード・NCQ有効状態でSMARTのIDENTIFYと書き込みが重なると書き込みが不安定になることがあるというもの。慌ててバージョン確認すると幸か不幸か対策済みのものでした。
それでも念のためwd0
だけNCQを切ってみると...
現時点で12日ほど連続稼動しています。これはしばらく様子を見るしかないですね。
原因がはっきりしないので気持ち悪いのですが、問題のドライブはNASで使っていたお古なこともありますし、新しいものに交換してみるのも手かなと思っています。
日本語環境について
pkgsrcのおかげであっという間に環境構築できたわけですが、動作も安定したので本格的に使い始めたらいくつか問題も出てきました。
ja_FreeWnn
何で今さらこれを使うのかという意見はあると思いますが、初めてUNIX系OSを使い始めたときからWnn(4.0.3だったかな)を使っていて愛着があるのでね。
数字入力をいわゆる全角に設定した状態でのみ発生する問題があります。数字を変換すると漢数字にしてくれるのですが、例えば「1024」を変換すると「一千〇百二十四」みたいな候補が出てきます。単純なプログラムミスで以前にも報告していたのですがまだ直っていないみたいですね。
とりあえず修正版を入れたいのですがpkgsrcってソースの展開からコンパイルまで一気に走ってしまうからパッチ当てるタイミングが無いんですよ。一応以下のようにしてできましたが、これが正式なやり方かは自信ありません。
make patch
# ソース展開からpkgsrcのパッチ当てまで- 独自パッチを当てる
make
# 残りのビルドmake install
# インストール
tamago-tsunagi
漢数字変換は使用頻度も低いのでそれほど困りませんが、こっちは大きな問題です。
これまでemacs-24.5とtamago-tsunagiを使ってきましたが、pkgsrcにあるemacsは20, 21, 25, 26, 27です。20, 21に戻すわけには行かないのでemacs-25を選んだのですが...
emacs-25以上ではtamago-tsunagiの動作が一部おかしいようです。最初簡単な変換はできていたので安心していたのですが、文節移動がおかしい(C-b, C-fで文節単位で移動するはずが1文字単位の移動になり、半端な位置でSPCを押すと余計なものが挿入される)のです。簡単に直るならとemacs-lispのコード読んでみましたがさっぱりわかりませんでした。一応バグ報告は上げてあります。
FreeWnnもtamago-tsunagiもpkgsrcの問題ではないので本家のほうに報告したのだけどpkgsrc側にした方が良いのかなぁ?
コメント
pkgsrcの独自パッチ当て
今はどうかわかりませんが昔は、/usr/pkgsrc/カテゴリ/プログラム/に独自パッチファイルを当てたい場合は、
${LOCALPATCHES}/カテゴリ/プログラム/以下に独自パッチファイルを置いておくだけで良かったはず。
Re: pkgsrcの独自パッチ当て
/usr/pkgsrc/mk以下を見ると今でも有効みたいです。
次回作り直すときに試してみようと思います。
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