2018-09-10 23:36 — asano
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ちょっと古い水晶振動子を見つけました。
カラーサブキャリア周波数 3.579545MHzの水晶振動子です。数が作られたことで安価で入手しやすかったのでビデオと関係の無い用途にも使われました。PC用のクロックIC(PLLでCPUやPCI用のクロックを生成する)でもこの4倍の14.31818MHzを基準にしているものが結構ありましたね。
放送もディジタル化され機器間の接続もHDMIが当たり前になってNTSCビデオ信号が使われることもほとんどなくなりましたが、これらの周波数は今でも振動子や発振器の標準周波数として使われています。
Z80 CPUのクロックとしても手頃だったのでよく使われました。4MHzのCPUを約3.58MHzで動作させるのは勿体無いですが、ビデオ回路と共有して部品を削減できるメリットがあったからです。PV-7などのMSXなんかがそうだったはずです。
この形状は現在も使われていますが、絶縁のチューブが被せてあるのは見ませんね。
足にハンダが付いているので何かに使っていたはずですが、何だろう?
Z80ボード1号機は2.5MHzのZ80だったはずだし、2号機に水晶は使っていないはず。他のマイコンボードはバラしたりクロックの変更した記憶は無いです。
うーん。
PSGと仲間たちの最後に取り上げたSN76489ANのクロックに使ったような気もしますね。ICが単独で見つかったということはボードはバラしたのでしょうし、データシートによると標準クロックは3.579MHzとなっているので、可能性はありますね。
参考文献・関連図書:
SN76489ANデータシート, Texas Instruments.
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