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SBCV20


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電脳伝説@vintagechipsさんの最新作SBCV20ルーズキット、発売と同時に注文したところ翌日に到着したので早速組んでみました。


今回は事前に必要な部品は確保していたので素直に組めました。とはいっても新規に調達が必要だったのは19.6608MHzのクリスタルのみです。

組み方としてはV20用のほか8088用にもできますが、8088は8088ボードで動かせているので今回はV20用で組むことにします。


右上のμPD71011Cがクロックジェネレータ、V20/V30用のものです。

8088用にするときはこれを8284に換えるだけでなく、クリスタルを14.7456MHzに変更、C10,C11を外すとあります。これは結構大変ですね。もう1枚作るのも手ですが、8284の代わりにμPD71084を使えばC10,C11はそのままでOKだと思います。ボーレートが2/3になってしまうのでクリスタルを換えるか、74HC4040のクロックを独立させるかですね。

次の74HC257はあったので使いましたが、無ければ157で代用しようかと思っていました。Gを"L"固定で使っているので157でも257でも問題ないはずです。

V20はシャープ製のセカンドソースLH70108-8、オーバークロックになっていますね。他にもV20持っていたはずと思って過去の記事見直したのですがそれも8MHz品でした。そういえばμPD71011もオーバーしてます。

さらに74HC573APと74HC139(読めませんが)です。

下の段にいって、SN74HC4040はボーレート生成用の分周器です。オーバークロックを避けるにはクロックを半分にしてこの4040のタップを切り替えます。

今回はCPUに合わせてCMOSで揃えて組んでいるのでUSARTもCMOSのμPD71051Cにしています。

メモリはHM62256LP-12と27HC256-70/Jがちょうど出てきたので使いました。SRAMの方がアクセスタイム短いのが普通ですが逆転していますね。


裏側、左下の74HC4040の裏のところにボーレート切り替えがあります。

製作は簡単ですが、実は一つ失敗しています。ちょっとボーっとしていたのかR1の集合抵抗を逆マウントしていました。通電前に気付いたのですが、スルーホールなので吸い取り線でハンダ除去しても抜けないし、ソケットの間なのでニッパで足を切ることもできない。仕方ないのでグラグラさせて金属疲労で足を折りました。部品自体は一袋あるので一つ破壊しても問題ありません。

ROMはいつもならデータパックに含まれるものをテスト用に書くことが多いのですが、今回はUniversal Monitorをいきなり載せてみました。8088ボードで動作確認は済んでいるのでUSARTのドライバを書くだけですし、USARTも8080やF8などで使っていて慣れているのでリスクは低いと考えたからです。

実際一発で起動しました。

参考文献・関連図書: 
鈴木哲哉(2021)『SBCV20技術資料』.

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