2021-01-29 18:14 — asano
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いままでアナログのや工夫で何とかやってきましたが、ついにデジタルのオシロスコープを買ってしまいました。
RigolのMSO1074Zです。価格は今までのOS-5100Aとほぼ同等ですね。AliExpressあたりで輸入すればもう少し安くなりますが、劇的に異なるわけではないので安心をとって国内調達です。
OS-5100A購入時の条件は当然クリアしています。最低50MHzできれば100MHz⇒帯域は70MHzですが後から100MHzに上げることも可能なようです。2現象できれば4現象⇒4現象でさらに16本までのロジック入力(8本ごとにアナログ入力が減るのでロジック16本使うとアナログは2現象まで)ができます。遅延掃引⇒もちろん可能です。
デジタルならではの機能として振幅・周波数などの測定、カーソル表示、さらにはICバスや非同期シリアルのデコードなんかもできます。
まずは操作に慣れるためにTTLをディスクリートで作ってみたのNANDゲートに2MHzの矩形波を入れて見てみました。
これはUSBメモリで画面のスナップショットを取ってみたもの、こういうことができるのも便利なところですね。
CH1(黄色)に入力・CH2(水色)に出力の信号を入れています。
ロジック側も確認のためにD0に入力・D1に出力を入れています。アナログとの時間的なずれもありません。オシロとロジアナを別個に買うのに対するメリットですね。
不便なところとしてはツマミが複数の機能を兼ねていてメニューで選んでから操作なところ。特に縦軸の設定ツマミが共有なのはちょっと面倒です。まぁこの辺りはコストとの兼ね合いでしょうから仕方ありません。
つい昔勤務先で使っていたAgilentのMSO6104Aと比較したくなってしまいますが、あれ確かキャンペーン割引でも200万円超えだったので比べてはいけませんね。
最後に機種選定したときの他の候補を挙げておきます。
- Rigol MSO5074
1ランク上の新機種、パッと見で価格1.5倍程度なので気持ちが動いたのですが、ロジックプローブがオプションだったりシリアルデコードがオプション(MSO1074Zもオプションだったのですが発売が古いためか現在は標準で付いてきます)なのでそのあたり揃えるとかなり高くなります。縦軸ツマミが独立しているのは魅力です。 - Rigol MSO1074Z-S
MSO1074Zに信号発生器が付いたもの、個人的にあまり使わないだろうということでパスしました。 - Rigol MSO1104Z
帯域100MHzのもの、最後まで残ったのがこれで悩んだのですが... いざとなればアップグレードもできるし、その頃にはもっといいのが安くなっているかもということで最終的にパスしました。 - Rigol DS1074S Plus
ロジックプローブがオプションになっているもの、マイコン関係メインなのにロジック入力外してどうするということで... 早期に除外になりました。 - Siglent SDS1104X-E
ロジックプローブ標準のは見当たらないので一緒に買うのを前提に検討してみたのですが、プローブの入手性が悪いようなので残念ながら落とすしかありませんでした。
コメント
NANDゲート
使っているトランジスタ (2N3904) の実力的にこんなもんでは。tr<35nS tf<50nS はまずまずですが、tstg が 200nS 近くあるので。それでも汎用品の中では速い方で、2SC945 相当の 2SC943 なんか tf<240nS とある。まぁこのへんだと 2MHz は通らないです。
で、ここは本来は小電力高速スイッチングTRを使うところですが、滅んでしまったジャンルなので現行品は台湾や韓国にもなく、秋月あたりだと売ってないです。当時の石の実力と言うなら手に入るのは 2SC269 あたりでしょうけど、これは TO-92 でないので扱いにくい。私はたまに欲しくなるので別な石 (2SC2901) を自分で使いそうな数ぐらいストックしてますけど、もう入手できる種類も少なくなってきているし……
Re: NANDゲート
コメントありがとうございます。
やはりこんなものなのですね。元々実用ではなく動作を見たかっただけなので十分、というか速すぎない方が観察しやすいかも。
2SC269はマイクロディスク型ではないですか、これはさすがに。2SC2901はまだ買えなくはないみたいです。ピン順も2N3904と同じでEBCなんですね。
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