2022-02-06 22:32 — asano
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前回、ATtiny2313のクロック設定(フューズCKSEL3..0)の初期値がデータシートと異なっていると書きました。
新たに入手したものの初期値も確認してみました。
デバイス | デートコード | 入手元 | CKSEL3..0 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ATtiny2313-20PI | 0452 | Digi-Key | 0010 | このことに気付いたのはCKDIV8変更後で、その時に書き換えてしまった可能性もあるので同時に購入したもう1個の新品を確認しました |
ATtiny2313-20PU | 2132 | マルツ | 0100 | |
ATtiny4313-PU | 2140 | Mouser | 0100 |
これだけでは何とも言えませんが、2004年から2021年の間に変更された可能性があります。
秋月でも購入した記憶があるので出てきたらそれも確認するつもりです。
現物を調べられるのはここまでなので、次はデータシートを調べることにします。
幸いAtmelのデータシートには変更履歴が記載されているので関係しそうな項目を探してみますと、次のような項目が見つかりました。
Changes from Rev. 2514G-10/04 to Rev. 2514H-02/05
(略)
2. Changed CKSEL default value in "Default Clock Source" on page 25 to 8MHz.
残念ながら変更前のデータシートが見当たらないので元が4MHzであったのか確認できていませんが、CKSELの初期値に変更があったことは確かなようです。
またリビジョンの末尾の「02/05」は2005年2月を意味しているので、時期的にも辻褄が合っています。
それにしても何で変更したのでしょうね?
エラッタや変更履歴を読むと動作クロックの上限が引き下げられていたり低電圧での不具合があったりするので、もしかすると8MHz(CKDIV8が効いているので1MHz動作)だとフューズの変更ができない状況が見つかったのかもしれません。
参考文献・関連図書:
ATtiny2313/Vデータシート, 2543J-AVR-11/09, Atmel.
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