2017-05-14 21:57 — asano
部品箱に転がっていた素性のよくわからないICを調べてみたところ...
この1983年富士通製のMB60H010は詳細はおろか大まかな機能もサッパリわからないものでした。
困ったときのGoogle頼みということで検索してみたところ、なんとパソコンFM-7用のカスタムデバイスであることが判明しました。あわててFujitsu Micro 7 (分解編)の写真を見直してみると、確かに基板の中央手前側に青いソケットに挿さっています。なんでもCRT Controllerらしいとのこと。
あの頃はパソコンの回路図が雑誌上で公開されることはよくありましたから、デバイスの資料が無くても接続先から大まかな機能はわかってしまいますね。
パッケージは64ピンのシュリンクDIPです。
このMB60H010の見つかった箱とFM-7基板写真を見ていたところ他にも見つかりました。
これはMBM2732A-20、4k×8bitのUV-EPROMです。アクセスタイムは200nsのものですね。
「TM11 12」で検索してみると... キャラジェネ(フォント)ROMらしい。
マスクROMになっておらずPROMのままですが、ギリギリまで変更があったのでしょうか。フォントなんて真っ先にマスク化しそうなものだけど。
このMB8364 042は8k×8bitのマスクROMです。
こちらはサブシステム(FM-7はメインとサブ2つのCPUがあり、サブは画面制御等をつかさどる)のプログラムのようです。「042」はROMの内容を示すコードです。
ちなみにこれらのデバイスはFujitsu Micro 7 (分解編)の基板から抜いたものではありません。
誰かがFM-7を廃棄するときにでもソケットに入っていたこれらを記念に抜いたのではないかと想像していますが、なぜそれが私の手元に来たのかは謎ですね。
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