2017-05-16 19:04 — asano
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富士通 MB60H010 他でFM-7の部品を取り上げましたが、さらに出てきました。
これは以前MC6809にて写真を掲載したものですが、当時はなぜ2つあるのかわからなかったものです。しかも新品だと思っていました。
他のFM-7部品と同じ箱から出てきたこと、他のROM等とデートコードが非常に近いこと、そしてFM-7には2つ使われていること、これらを合わせると同じFM-7から取られたものではないかと思われます。
これも決定打に欠けるのですが、ラベルが「TM11 12」によく似ていたので調べてみました。
Fujitsu Micro 7 (分解編)の基板写真ではそれらしいものは見当たりません。ラベルが貼られているということはPROM,PLD等の書き込みを伴うデバイスだろうと予想できますので探してみます。16ピンで74XX等の汎用デバイスを除くとMB7053というのが残ります。
このMB7053というのは512×4bitのTTL PROMのようです。TTLで(UV)EPROM構造はできませんから、消去できないヒューズタイプになります。
ラベルを剥がして確認したかったのですが、キレイに剥がせそうにないので今回はパスです。ちなみに分解編の写真では「TL11 11」というラベルの(MB8516か?)の左上にあり、ラベルが剥がされたような跡があります。
さらに検索していたらFM-7の回路図も見つけました。それによると$FC00~$FFFFのアドレスデコーダでした。
MB83256 107は32k×8bitのマスクROM、F-BASICが入っているようです。
余談ですが、パッケージ中央の丸と1本の溝は富士通製ICに独特の形状でした。他社でこれは見たことがないです。
サウンドのボリュームと出力端子です。ボリュームはリアパネルに出ていたのですが、このような調整用のものなので操作しにくかっただろうと思います。
他はソケットから抜いただけですが、これらは何故かハンダを外してまで取っています。特に再利用したくなる部品でもないのに...
最後は番外編です。ボリューム等と同じ袋に入れてあったのですが、FM-7のものかまったく不明です。
左はタクトスイッチ、長いレバーが付いていますね。
右はフェアチャイルド製のμA7905、-5Vの3端子レギュレータです。型番にギリシャ文字を使ったのはこことNECくらいでしょうか。
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