2017-09-14 19:55 — asano
コンピュータ関係から離れて、電気からも離れて、古いレコード盤です。
このような袋に入ってダンボールに挟まれた状態で発見されました。袋は厚手の封筒のような紙製で、中央にはレーベルが読めるように穴があいています。
中身を出してみました。ズッシリと重みがあります。直径は25cmほどでしょうか。サイズはLPレコード(最近注目を集めていますね)と似ていますが別物です。
レコードの回転数は3種類あります。
- 33 1/3 rpm : LP盤
- 45 rpm : シングル・EP盤
- 78 rpm : SP盤 (写真のものはこれ)
上2つは多くのプレーヤが対応していますが、78 rpmに対応したものはあまりありません。盤自体が新しくても1960年代までと古いものなので需要がそう多くないためです。この盤もレーベル情報を元に調べてみたところ、昭和12年に発売されたものでした。
私も再生できるプレーヤを持っていないので内容はおいておいて、レコード盤自体やプレーヤについて書きたいと思います。
さて最初に「電気からも離れて」と書きました。レコードプレーヤならモータやらアンプやら電気を使うように思いますが、昔のいわゆる「蓄音機」は電気無しで動作していました。
まずターンテーブルはぜんまいで駆動します。片面の再生時間は長くても5分程度なので一度巻けば片面は再生可能でした。
音の方は針の動きをそのまま振動板に伝えます。針にはかなりの力がかかるので盤は硬い材料で作られています。針自身も現在のような繊細なものではなく鉄製や竹製の太いものを使用します。1回再生するごとに針を取り替えるのが基本だそうです。もちろんモノラルです。
その後、針の動きを電気信号に変えて増幅(まだ真空管の時代です)するようになり、さらにターンテーブルの動力も電動になりました。
落としたのか周囲には損傷も見つかりました。落とすと割れるという話も聞くので、この程度の損傷は運がよかったのかもしれません。
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