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マイクロプロセッサ・マイクロコントローラ等です。

Fairchild F3853

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昨日のF3850と組み合わせて使うメモリインターフェイスも手に入れました。

Fairchild F3853PC
F3853 SMI(Static Memory Interface)です。末尾「C」ですから動作温度範囲0°C~+70°Cの民生用ですね。1980年のフィリピン製。

前回書いたようにF3850 CPUにはアドレス回路が入っていません。Program Counter, Stack Register, Data CounterのアドレスレジスタはF3851, F3852, F3853, F3856が持っていて、CPUからはコマンドで設定・参照するようになっています。16ビット長なのでメモリ空間は64kBとなります。

Fairchild F3850

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以前Twitterで「売ってるよ」という情報があってその時は思いとどまっていたのですが、結局買ってしまいました。

Fairchild F3850PL
FairchildのF3850、F8ファミリの一員のCPUです。

末尾が「L」なので動作温度範囲が-40°C~+85°Cのいわゆる産業グレードですね。1982年製です。

このCPUはアドレス回路(レジスタもバスも)を持たないというちょっと変わった構成になっています。それらは別のメモリインターフェイスユニットにあり、最低でも2チップが必要となります。

パーソナルなコンピュータの入力装置事情 (第1回: マイコン時代)

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久しぶりのこのシリーズ、ハードウェア関連はネタが無くなってきたのでOS・プログラム言語などソフトウェア関連を書こうと準備していたのですが、そういえば入力装置について書いていないことを思い出したので数回にわたって取り上げてみます。

個人で初めてのコンピュータを自作するとしたらスイッチパネルしかないでしょう。

「初めてのコンピュータ」というのは「初めて作る」ではなく「初めて持つ」ものを作るという意味、つまり開発用のコンピュータも無い状況です。

トグルスイッチ(他のスイッチでも構いませんがすばやく簡単に操作できないと後悔するでしょう)がたくさん並んだパネルです。プロセッサを一時的に止めておき、このスイッチでバスに直接アクセスします。スイッチでアドレスとデータを1バイトずつメモリ(RAM)に書き込んでいくのです。

プロセッサの動作中は邪魔をしないように切り離しておきますが、ソフトウェアからスイッチの状態を読めるようにすることもできます。

これは使い勝手はとても悪いのですが、ソフトウェア無しで使えるという他にないメリットがあります。

MC68kボード復活作戦(その3)

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前回ACIAを交換してみたところまで書きました。

レベルコンバータのMAX232も手持ちのSP3232と換えてみましたが、やはり駄目でした。チャージポンプのキャパシタが悪いのかもしれませんが、この基板はあまり弄りたくないので迷うところです。

SP3232Eのデータシートによるとチャージポンプ用キャパシタは0.1µFで十分と書かれていますが、上限については見当たりません。この基板では当時のMAX232の資料を元に22µFのケミコンを使っています。30年の間にドライアップなど劣化したのか、単純に容量が大きすぎるのか。

いろいろ試しているうちにレベルコンバータのICを抜いているとTxDataに信号が出ていることに気づきました。リセット直後に130回ほど変化しています。

これはオープニングメッセージかもしれません。

同じころソースコードから通信条件が 7ビット・偶数パリティ・ストップビット2 であることもわかりました。今ならこんな設定にはしませんが、元になったモニタの設定をそのまま流用したようです。

MC68kボード復活作戦(その2)

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ROMが用意できたのでいよいよハードウェアを動かしていきます。

まず電源とシリアルの線が失われてしまっているので何とかしなくてはいけません。このボードは思い出も多いのであまり弄くりたくないのと、本数も少ないので基板から直接リード線で引き出してACアダプタ用のDCジャックとD-Sub 9ピンのコネクタをつけました。MAX232付近に必要な信号がそろっているのでそこから引き出します。

電源の極性を十分確認してから電源を投入してみます。

HD468A50Pの送受信クロックは153.6kHzだったのでボーレートは9600bpsと思われます。ターミナルも準備してリセットを何度か押してみますが何も出てきません。

MC68kボード復活作戦(その1)

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今回から数回に分けてMC68kボードを動かしてみたくなっていろいろ試してみたことについて書いてみようと思います。

MC68010ボード
最初発掘したときの写真にはまだ電源のコードが付いていましたが、いつの間にか取れてしまっていました。

Z80ボードの時は発掘してすぐに動作確認していました。ところがMC68kボードの方は確認が難しかったのでそのまま放ってありました。

NEC uPD77P20D

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今度のものは初期のDSP(Digital Signal Processor)です。

uPD77P20D
NEC製のμPD77P20D、μPD7720AのマスクROMをUV-EPROMに置き換えたものです。

元になったμPD7720は1980年の発表と古いものですが、入手したこれは1995年製と比較的新しいものでした。NECロゴも新しいものになっています。

今では汎用プロセッサを用いて音声信号の処理を行なうことは簡単ですが、1980年頃のプロセッサでリアルタイムの音声処理を行なうことは容易なことではありませんでした。そこで汎用性を犠牲にして音声などの信号処理に特化したプロセッサが作られました。それがDSPです。

N8X300を動かすには...

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確定申告の締め切りが迫っていてこんなことをしている場合ではないのですが...
先日のN8X300を動かすために何が必要か考えてみました。

N8X350
データ用RAMは専用のN8X350を入手できています。

やはりバイポーラのSRAMで、256×8bit構成です。N8X300のデータ用メモリ空間は256×8bitが2バンクなのでこれ一つで片方を埋めることができます。

このRAMの面白いところはアドレスラッチを内蔵しているところ、アドレスとデータのバスを並列にしてN8X300のIV0IV7に直結が可能です。ファミリなので他の制御線もそのまま接続できます。

N8X300

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またまた変わったマイコンが手に入りました。

Signetics N8X300I
SigneticsのN8X300というものです。8135とあるので1981年製でしょうか。

これにはいくつかの風変わりな点があります。

まずはパッケージです。パッと見では変わっているように見えないかもしれませんが、ピン数を数えてみてください。片側25の50ピンなのです。48ピンの上は64ピン(表面実装では52ピンがあります)しか無いと思っていたのですが...

ピン間は標準的な100mil、幅は64ピンと同じ900milとなっています。

次に半導体プロセスも変わっています。現代のプロセッサはほぼ全てがCMOSプロセスです。それ以前はnMOSが使われ、最初期の4004などはpMOSプロセスが使われていました。

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