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ELSA EX VISION 1700TV USB


アナログ時代のチューナユニット、使いにくかったのかあまり使った記憶がありません。

ELSA EX VISION 1700TV USB
「ELSA EX VISION 1700TV USB」の名前のとおりUSB接続のTVチューナです。

ノートで使うつもりはなかったのに何故USBを選んだのだろう?

黒いコードはアンテナ端子です。Fコネクタぐらい尻尾ではなく本体に付けてくれれば良いのに。

アンテナ
アンテナの尻尾の本体側は3.5φのステレオ(3極)プラグでした。2極で足りるのですが、使用量が多い(入手しやすい)のを選んだのか、端子の間隔をあけたかったのか。

左側面
右端からアンテナの3.5φジャック、S端子、コンポジットビデオ、オーディオと並んでいます。

左端は「Remote」とありますが、穴は塞がれていますね。

右側面
右側面には電源のDCジャックとUSBがありました。USBコネクタはMini-ABのようですが、Aプラグを挿すのってどういうときだろう? マニュアルを見つけないと...

左の方に「FM RF」とあるのはFMラジオ用のアンテナでしょうか? これも塞がれています。

基板 表側
いつものように開けてみます。

左上、「Remote」のところには何かマウントできそうなパターンがありました。リファレンスがU5(ICと同じ)であることからコネクタではないですね。3ピンですから赤外線リモコン用の受光素子ではないかと思われます。

Panasonicロゴのある大きな金属性モジュールはチューナユニットです。

NECロゴのある正方形のQFPはμPD64031AGJ、μPD61171のデータシートの中のブロック図ではチューナと3D Y/C分離回路の間に「GR μPD64031A」として描かれています。GRはGhost Reducerかな。

その下はμPD64083GF、これもデータシートは手に入りませんが3D Y/C分離のICのようです。

μPD64031AGJの右上はPhilipsのSAA7115HL、PAL/NTSC/SECAM Video Decoder with Adaptive PAL/NTSC Comb Filter, High Performance Scaler, I2C Sliced Data Readback and SQ Pixel Outputという長い名前のデバイスでした。アナログ入力をA/D変換してディジタル処理するみたいですね、出力はもちろんディジタルです。

右下のG07007SBはメディアエンコーダらしいのですが詳細不明です。

基板 裏側
裏側にいって左上のCY7C68013はUSB付きのマイコンです。これは有名な石なので知っている人も多いでしょう。EZ-USB FX2LPといった方がわかるかな。命令体系はIntel 8031,8032などと同じMCS-51です。

下はHY57V283220T-7、4banks×1M×32bitのSDRAMです。位置的にG07007SBのバッファと思われます。

右のほうに2つある16ピンは74HCT4052Dアナログマルチプレクサ、入力の切り替え用でしょう。

「FM RF」にあたる位置には電解コンデンサがあり、コネクタなどをマウントできそうなパターンは何もありませんでした。

参考文献・関連図書: 
uPD61171データシート, NEC Electronics.
SAA7115データシート, Philips Semiconductors.
CY7C68013A,CY7C68014A,CY7C68015A,CY7C68016Aデータシート, Cypress.
HY57V283220(L)T(P)/HY5V22(L)F(P)データシート, Hynix Semiconductor.
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