2020-02-12 23:34 — asano
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先日、容器文化ミュージアムなるところに行ってみました。
場所は山手線の五反田か大崎から歩いて10分弱、私は五反田から歩きましたが昔通っていたこともある道でちょっと懐かしかったり。オフィスビル1階の片隅にあります。
平日しか開館していないのですが、昼頃行ったら昼休みを利用して来ていると思われる方が多くいらっしゃいました。入場無料ですしそう広くもないので近くにお勤めならフラっと見学できるのではないでしょうか?
ちょうど2019年12月23日から2020年2月21日までの期間で企画展「なんか、ちがう。パッケージデザインの役割展」を開催しています。
まずは企画展からいくつか見てみましょう。
違和感バリバリのお茶たち。もちろん実際に使われているわけではありません。
左奥:お茶のスプレーなんてどうするんだろう?
その隣はシンナーか何かが出てきそうですね。
木工ボンドやボディーソープみたいなの、右端はペンキ缶かな。
クイズもあります。この中に何か不適切な表示があるとのこと。
実際の展示は手で持って見られるようになっており、どの面に問題があるのかわかりません。この写真は不適切な表示の1つが見えるように撮影しています。
わかりましたか?
問題の箇所を拡大してみましょう。
一つはこの「プラマーク」が小さすぎること、もう一つは(拡大写真にありませんが)赤い「火気と高温に注意」が小さすぎることだそうです。
そう言えば私も食品には関わりませんでしたが電子機器のパッケージや取扱説明書は経験があって、サイズ以外にも表示方法の規制は(内規も含め)いろいろ多くて苦労したのを思い出しますね。
企画展はこれくらいにして常設展示も見ていきましょう。
容器の歴史のコーナーは甕や樽からです。納豆は知っていましたが、卵なんかも藁で包むんですね。
その後登場した瓶詰・缶詰は改良されながら今でも使われています。
中央は最近発見された戦中の赤飯の缶詰だそうです。製造から70年以上経過している割には良い状態だったとか。
戦争末期になると金属が不足してきたためさまざまな代用品が考えられました。
「防衛食」とあるのは缶詰代用の陶器です。
金属缶は蓋をかしめることで密封していますが、陶器となるとそうはいきません。「蓋部の中央のくぼみに穴をあけて開封した」とあるので内部を陰圧にして気圧を利用して密封していたようです。赤茶色のリングは一種のガスケットなのでしょう。穴をあけて空気を入れれば気圧差がなくなって簡単に開くというわけです。
無くなると話題になったコンビーフの台形の缶詰もありました。
この形状、コンビーフ以外では見たことありませんが、何か理由があるのでしょうか?
歴史的なものを中心に紹介してきました。他にも規制緩和による変化、環境問題への対応、使い勝手の向上などの観点からの展示もあります。全部見てもそんなに時間はかからないと思いますので近くへ行った際はぜひ覗いてみてください。
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