2020-03-29 23:00 — asano
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なんで家庭からマイクロフィルムが出てくるのかという疑問はあるかもしれませんが、父の昔の研究関係のもののはずです。
いくつか出てきたうちの1つは缶入りで、残りは樹脂ケースに入っていました。
缶の方は富士写真フイルム製の35mmフィルムのようです。
右のほうは内容に関するメモが書いてありましたが、差し障りがあるといけないので念の為にモザイク処理しておきます。
缶を開ける前からなにやら酸っぱいような匂いがうっすら漂っていましたが、開けたとたん強烈な匂いがありました。いわゆるビネガーシンドロームという現象が起きていたのだと思います。
フィルムのベース素材が加水分解により劣化する現象。高温多湿な場所に長期間保存すると発生する。
一応この缶は大量の乾燥剤とともにビニール袋に入れられてはいましたが、数十年間(おそらく)も放置されていれば劣化は避けられなかったのでしょう。
フィルムは金属製のリールに巻かれ、外側には紙が保護のために巻いてありました。
リールには「FUJI FILM」の刻印があります。
フィルムを見てみると明らかに正常ではないことがわかりますね。
送り穴のところも融けて丸まったようになっていますし、なんかヒビのようなものや泡のようなものも見えます。フィルムを引き出すと割れてボロボロになるような気がして巻いたまま撮影しました。仮に引き出せたとしても内容を読み取るのは難しいと思います。
樹脂ケースのほうはリール無しでフィルムが巻かれていました。外側に紙が巻いてあるのは一緒です。
こちらはパッと見た感じでは正常そうです。
マイクロフィルムって昔から長期保存用に使われてきて、今でも使われています。
以前国会図書館でパラメトロンの資料を探していた時、検索で見つけたのを媒体をよく確かめずに閲覧申請したらマイクロフィルムとマイクロフィッシュが出てきてビックリしたことがあります。
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