2022-06-24 17:00 — asano
カテゴリー:
前回に引き続きピギーバック品をもう一つ。
沖のMSM85C154です。
対応するマスクROM品はMSM83C154で、これは80C51の拡張版です。本家のIntelは開発用としてはUV-EPROM内蔵の8751/87C51を用意していました
ROM無しタイプはI/Oピンが減ることもさることながらROMへの配線が面倒ですし、UV-EPROM内蔵タイプは専用ライタやアダプタが必要になるので、個人的にはピギーバックタイプは好きですね。ROMエミュレータを使えるのもメリットです。
ダイを片側に寄せるスタイルはZilogのZ8613やZ8594などに似ていますね。
「7436」はデートコードっぽく見えますが、上の著作権表示に'80, '85があるので違います。
ROMを挿すためのカップを支えるためにパッケージの幅が広くなっていますので、足はサイドではなく底に付けられています。これはプラのソケットを搭載しているZilog以外では一般的な構造です。
搭載するROMは27128相当品で16kBの容量が使えます。8052AH-BASICのROMが8kBだったはずなので27128に書き込めば(勿体ない使い方ですが)P8052AH-BASICを動かす(ハード編)の基板で簡単に試せるかもしれません。(詳細は未確認です)
参考文献・関連図書:
MSM85C154VSデータシート, Oki semiconductor.
コメントを追加