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初めてPCを組んだ話


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前々回・前回とケースマルチI/Oボードについて書きましたし、主要な部品も過去に大方出てきたので初めてPCを組んだ時のことを思い出しながら書いてみたいと思います。

大学生になってしばらくした頃、自宅ではやっとCP/MからMS-DOSに移行したばかりでしたが、UNIXに憧れるようになっていました。

Sunを使っていた友人の話、研究室でHP9000/720のHP-UXに触れたこと、PC-9801シリーズのPANIXの存在、気持ちが高まっていたころに386bsdのことを知って...

同時にまだ1.0になる前のLinuxの存在も知りましたが、フリーソフトのHP-UXへの導入に苦労していた私は情報の多いSunOS 4に近いBSDを迷わず選びました。

PC互換機があれば本物のBSDを只で動かせるらしい。

それでパーツを集めてPCを組むことを決意したのでした。その時のパーツ選定条件は次のようなものでした。

  1. 386bsdが動作すること(重要)
  2. 冒険はせず無難な構成

1.はそもそもの目的なので当然ですが、2.は何かトラブルがあっても交換するパーツは無いので追加で買わねばならず、最悪の場合すべてを2つずつ買う羽目になるのでまずは動く組合せを確保することを優先したためです。一度動いてしまえば以降は一つずつ確認しながら追加・交換できます。

ということで最初の構成は次のようになりました。

  1. マザーボード:HOT-403H
    これについては記憶がはっきりしないのですが、ボード上のデバイスのデートコードからおそらくこれだったのだろうと推測しています。
  2. CPU:Intel 80486DX-33
  3. RAM:4MB
    1M×8bitの30ピンSIMMを4枚、今となっては最初に買った個体がどれかはわかりません。
  4. VGAボード:ET4000
  5. マルチI/Oボード:型番不明
  6. HDD:Maxtor 7213AT
    あまり間を置かずに同じものを増設したのですが、出てきたものが最初に買ったものか追加したものかは不明。
  7. FDD:5.25インチと3.5インチのものを一つずつ
  8. キーボード:ATキーボード
    用途が用途なので101キーボードです。
  9. モニタ:CPS-1760F ?
    ステップで扱っていた17インチのものです。型番は当時の広告から探したので違っているかもしれません。

ネットワークはまだ接続相手が無かったし、マウスもX11を動かすまでは不要なのでこの時はまだありません。

アメリカなどから個人輸入すると少し安くなるという話もありましたが、初回からそれはハードルが高いのですべて秋葉原で購入しています。

そういえば『Computer Shopper』なるアメリカの通販雑誌を買った記憶もあります。大判の電話帳みたいなボリュームのあるもので、本文はほとんどなく大半が広告だったような。
あと「空気と真空を輸入する奴は〇〇だ」という言葉も思い出しました。「空気」とはケース・「真空」とはCRTモニタのことです。送料が高いので却って高くつくから。

その後いろいろわかってきた頃には輸入のメリットも少なくなっていてほとんどしませんでした。

確かこれらを炬燵の上で組み立てたはず。17インチのCRTモニタはかなりの重量があったのですが、炬燵なら周囲ぐるっとアクセスできるので中をいじるたびに移動させたりしなくていいだろうと。

堅実なパーツ選びのおかげか、ケースの建付けがイマイチだった以外は特に問題もなく拍子抜けでしたね。

ソフトウェアは...

(続く)


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