2022-10-30 23:28 — asano
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ニキシー管用の高圧電源を作り始めましたが、不足部品が出てきて到着待ちになってしまいました。普段とはあまりに違う分野なので高耐圧のケミコンなど持っていませんが、部品調達したときに何故か頭からすっぽり抜けていたのでした。
というわけでTR4941の分解編の続きをお送りすることになりました。
右上のかなりの部分を電源が占めていますね。ROMライタは5V以外に20V前後のVPP電源を必要としますが、5Vからの昇圧ではなく直接作っているのかな。ROMソケットとヒートシンクの間あたりに21.0V, 25.0Vのシルクのある半固定が見えます。
他に4.75V, 5.25V, 6Vの半固定もあります。4.75V, 5.25Vはベリファイ用、6Vは高速書き込み用でしょうか。
2つの大きなケミコンの下にあるTL494CNがスイッチング電源のコントローラです。トランスの下にはホトカプラPS2001Bも見えます。
パワートランジスタはヒートシンクに取り付けられていますが、最近ではあまり見なくなったTO-3パッケージの2SC2790でした。
Switching Regulator and High Voltage Switching Applications. High Speed DC-DC Converter Applications. とあるのでスイッチング電源用に作られたもののようです。
ヒートシンクの反対側は... 空中配線されていました。
TO-3って基板に実装するとヒートシンクの取り付けに難があり、こうなりがちなところが嫌われたのでしょうね。
左に見えている銀色の大きなものは電源のノイズフィルタ、インレットタイプはよく見ますがこれは直接電源コードが生えているタイプです。
さて、これは電源が入らなかったので見てみようと思っていたものなんですが...
特に焦げているようなところもなく、ケミコンが膨らんでいるというわけでもなさそうです。書き忘れていましたがヒューズも切れてはいませんでした。
これ以上見るには基板をケースから外さないといけないんですが、AC入力のところコネクタになっていなくて面倒そうなんですよね。どうしても直す必要があるわけでもないし、このまま閉じて積んでおくのが良さそうです。
その前にROMのピンドライブ周りを見ておきたいですね。
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