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Casio OR-208


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HC-88のコネクタ編の続きを予定していましたが、ACアダプタの捜索中に見つけたカートリッジを先に紹介したいと思います。

OR-208 表面
カシオ製のMSX用8kB増設RAMカートリッジ OR-208です。

MSXのメモリは16kBを単位として管理されているので8kBというのは特殊なもので、8kBしか搭載していないPV-7などを16kBまで拡張する専用となります。「ご注意」に書かれているのはそういうことです。

私のPV-7は本体を改造して8kB⇒32kBにしていたので、不要になったはずです。

OR-208 裏面
裏面、この2本のネジで開けられます。

基板 表面
基板の表面です。

左側に2つあるHM48416AP-15は16k×4bitのDRAM、2つで16kBのRAMを構成しています。あれっ、これは確か8kBのカートリッジでしたよね。DRAMで8kBのメモリは構成しづらい(4k×1bitのものを16個使うしかないと思います)ので16kB分のRAMを積んで半分を殺しているのでしょう。あるいはPV-7本体と同様に8k×8bitの擬似SRAM(μPD4168など)を使う手もあります。

中央にあるM74LS157Pはデータセレクタ、アドレスのマルチプレクサと思われます。残りのM74LS04P,M74LS10P,M74LS74APもやはりDRAM制御用でしょう。ディレーラインもRC積分回路も無しでDRAMタイミング作っていますね。

右端のハンダが盛ってあるところは何かの切替です。一番可能性の高そうなのは8kBと16kBの切り替えでしょうか、せっかく16kB分あるのですから。

ところでこの基板、両面ではあるのですが部品の取り付け穴は表側にランドがありません。白っぽく見えるランドで表裏を繋いでいるようですがどうなっているのでしょう? 普通のスルーホールとは違うみたいなのですが。
あとカードエッジのところを見るとベーク基板みたいです。

基板 裏面
裏面、なんかイモハンダっぽく見えるところもあります。


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