2018-04-19 20:54 — asano
今回はP65-MDDA8X64とともに出てきたAHA-2940Uを取り上げます。
Adaptec製のAHA-2940U、PCIバス対応のSCSIボードで20MB/secのUltra SCSI対応のものです。
前にDC-390Fのところで書いたように私はPCI以降はAdaptecのボードは避けていたので、これは「捨てるならクレ」で貰ったものだと思われます。なので私自身はこれを使ったことは無いはずです。
ボード上のパーツを見ていきましょう。
中央の大きなQFPはコントローラ、ラベルは剥がしていないので型番は不明です。ラベルの右下から「ec」が見えていますが、「Adaptec」の末尾と思います。
コントローラの左上に2つあるDallasのDS21S07AはSCSIターミネータですね。Dallasは今はMaximの一部になっています。
左端のコネクタ付近にある巨大なダイオードはTERMPWRの逆流防止、これが無いとPCの電源が切れている時に他のSCSIデバイスがTERMPWRを供給しているとそれがPCIバス側に流れてしまいます。
隣にある銀色のものは過電流保護のための素子です。
コントローラの左と基板右下にある20ピンのPLCCは何でしょう? ピン数的にROMは考えにくいのでPLDでしょうか。
右上のクリーム色のラベルは32ピンのPLCC、これはFlash ROMです。下にはSOPとDIPのパターンもあってどれでも実装できるようになっています。
裏側には部品はありません。
ブラケット部には外部用の50ピンコネクタが配置されています。
コネクタの上には「SE」の表示がありますが、これはSingle Endedの略ですね。ほかにHVD(High Voltage Differential)というものもありましたが、一般向けにはほとんど普及していません。HVDはケーブル長を長くとることが可能ですが、SEとの相互の接続性はありません。
後にUltra2ではLVD(Low Voltage Differential)が登場し、これはSEと相互に接続可脳になりました。
さらにUltra160, Ultra320(320MB/sec)と高速化されましたが、パラレル接続はUltra320で最後となります。それ以降はシリアル伝送のSAS(Serial Attached SCSI)に移っています。
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