HD63A03RP と SBC6303ルーズキット

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MC6803との比較用に国内のショップからHD63A03RPを入手しました。

HD63A03RP
日立がMC6803をCMOS化したもので、これは1.5MHz版です。

日立のデートコード(3桁)は年が1桁しかないので製造年が特定できません。1985年か1995年か、日立ロゴがあるので2005年や2015年ではないのでしょう。

自分で回路作って確認したいところですが、ちょうど良さそうなキットがありました。「電脳伝説」のvintagechipsさんのSBC6303ルーズキット、スイッチサイエンスで購入できます。

これは基板のみなので部品は全て別途調達する必要があります。

54LSシリーズ

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日本では滅多にお目にかかれない54LSシリーズ、海外ショップで見かけたので買ってみました。

SN54LS14J
Texas Instruments製のSN54LS14J、SN54xxxxとSN74xxxxは対応しているのでこれはシュミットトリガのインバータです。

54と74の違いはその動作温度範囲(Operating Free-air Temperature)で、通常の74が0~70°Cなのに対して54は-55~125°Cと広くなっています。ミリタリグレードと呼ばれることもあります。データシートによると温度だけでなく放射線耐性を高めた宇宙用のSN54LS14-SPなんてのもあるようですが、さすがに入手は出来ないでしょう。

水晶発振子周波数測定キット

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以前「不明なパーツ」で取り上げたもの、ある方より水晶振動子であるとの情報をいただきました。

そうとわかると動かしてみたくなります。74HCU04あたりで発振回路を組もうかとも考えたのですが、秋月にこの用途にピッタリのキットが売られていたのを思い出して買ってきました。

水晶発振子周波数測定キット
これがその「水晶発振子周波数測定キット」です。専用基板があるので組み立てはすぐに終わります。

LEDの電流制限抵抗にまで1%の金属皮膜抵抗を使っているのにちょっと違和感を感じますね。

さっそく問題のパーツを測定してみることにします。

MC288XL (分解編)

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今回はMC288XLの内部になります。このところ続いてきたモデムたちはこれで最後です。

基板 表面
筐体の金型が共通らしいことからも予想できるように内部の構造も大差ありません。基板も似たような感じですがメモリ関係がスッキリしています。

Rockwellの大きなPLCC L3902-57,R6682-21がモデムのチップセット、例によってデータシート等が入手できないので詳細は不明です。

ソケットに入っているのはAM29F010、128k×8bitのフラッシュEEPROM、ファームウェアの搭載用と思われます。

右隣のCY7C199-20VCは32k×8bitのSRAMです。

マイクロコア MC14400FX

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ME5614Dと一緒に出てきたマイクロコアのモデムを取り上げます。

MC14400FX
MC14400FX、名前からわかるように14.4kbps対応のモデムです。FAX機能がまだ一般化していなかったのか「FX」と付けてFAX対応を主張していました。

上が平らではなくものを積むことは出来ませんでしたが、電源内蔵のわりにはコンパクトな筐体です。
その代わり結構熱くなったように記憶していますが...

マイナーなZ80周辺LSI

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昔のプロセッサ誌を調べていたらZ80の面白い周辺LSIの紹介記事「Z80 GLU と Z80 SPCT」を見つけましたので、今回はこれについて書きたいと思います。現物を持っていないので写真は無しです。

まずはZ84C80, Z84C81 Z80 GLU(General Logic Unit)です。

これはよく使われる以下の機能をまとめたものです。

  • クロック発振器
  • DRAMコントローラ(アドレスのマルチプレクサも含む)
  • ROM用のアドレスデコーダ
  • メモリあるいはI/O用のアドレスデコーダ
  • リセット回路・ウォッチドッグタイマ
  • WAIT挿入回路
  • Z8500系デバイスとのインターフェイス(Z84C80のみ)
  • パワーダウンモードへの移行(Z84C80のみ)
  • GPIO

一部のピンは共有になっているので同時に全てが使えるわけではありません。

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