パーソナルなコンピュータのメモリ事情 (第2回: 8ビット前期)
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最初はオプションとしてフルキーボード・モニタ(多くはテレビで代用)出力・増設メモリを載せてBASICが使えるといった状況でしたが、やがていわゆる「パソコン」と呼ばれるものが登場します。
日立のベーシックマスター、シャープのMZ-80K、NECのPC-8001等です。
最初はオプションとしてフルキーボード・モニタ(多くはテレビで代用)出力・増設メモリを載せてBASICが使えるといった状況でしたが、やがていわゆる「パソコン」と呼ばれるものが登場します。
日立のベーシックマスター、シャープのMZ-80K、NECのPC-8001等です。
今回から数回にわたって「パーソナルなコンピュータのメモリ事情」を書いてみたいと思います。「パソコン」としないのは個人でプログラムできるコンピュータとしてもう少し広く考えているからです。
日本では上の条件を満たす最初のグループは半導体メーカがトレーニングキットとして販売したマイコンボードでしょう。本来はエンジニア向けのものですが、ホビーストが飛びついてブームとなりました。
その他アメリカからAltairやIMSAIを輸入したり、個人で自作することも多かったようです。
代表的なものをいくつか挙げてみます。カッコ内はソケット等で増設可能な最大容量です。
今回のものは私のものではなく、父が昔使っていたものです。
SonyのVAIO 505Vです。奥のヒンジの間にはバッテリがあったのですが、見当たりません。使えなくなって処分したのではないかと思います。基本家で使っていたので、無くても困らなかったのでしょう。
ロゴ等を逆さに(使用状態で正しい向きに)するのはこの頃始まったような気がしますね。
ちなみにこの「VAIO」ロゴですが、凹凸は無く単なる印刷です。
今回はExabyte EXB-8505を開けて中を覗いてみました。
カバーを外して上面から見たところです。
中央に見える傾いた円筒は回転ヘッド、ヘリカルスキャンの心臓部です。
基板は奥に1枚、その手前メカとの間に1枚、左側にも1枚見えています。
下面側です。
今回はZ80ボード 3号機やMC68kボードの開発時に活躍したものです。
外見はどう見ても熱帯魚の水槽の照明ですね。コードの途中にテープが巻いてあるのも怪しさ満点です。
ラベルを見るとしっかり「観賞魚用蛍光灯」と書かれています。これを開発に必要なある目的のために転用していたのでした。
またもやマイナーなCPUをいってみましょう。ZilogのZ8800というものです。
これが20MHz版のZ8800、Z0880020PSCです。「ZILOG Z8」「Z0880020PSC」「SUPER8 ROMLESS」「SYSTEM ON SILICON™」「9215 DV」と賑やかなパッケージですね。
Z8800と書くとZ8001やZ8400(Z80 CPU)より上位のような気がするかもしれませんが、下位にあたるZ8シリーズの一員です。
Z8シリーズはZ80をシングルチップ化したものですが、ソフトウェアの互換性はありません。日本ではZ80のことを「ゼッパチ」と呼ぶことも多いので混同しないよう注意が必要です。