2018-10-22 22:07 — asano
カテゴリー:
まただいぶ間が空きましたが浴室工事で外したものがまだありました。
いわゆる蛇口のことを水栓と呼びますが、中でも首が左右に動くようになっているものを自在水栓といいます。
これ元々は浴槽に水を張るためのもの、入浴時邪魔なのでよけられるようになっていました。
「湯を張る」の間違いではありません。新築当時(1970年)にはまず水を張ってから浴槽の横についているガス釜で沸かしていました。自動制御ではないので時間を見計らって止めなくてはいけません。うっかり止め忘れると熱湯になってしまうので、水を追加して薄めることになります。また浴槽の上と下の温度差があるので攪拌用の棒も備えられていましたね。
何度かの給湯器の切り替えで直接お湯を張れるようになりましたがそのまま残っていたものです。
これは壁の中に埋まっていた配管ですね。途中で切断してキャップをしたようです。
左上のところが水栓をねじ込んであったところです。巻いてあるのは凍結防止の断熱材、毛を固めたフェルトのようなものの上からテープ(粘着剤は付いていない)を巻きつけてありました。壁の中にあったためか50年近く経過しているはずなのにそれほど劣化しているようには見えません。
水栓の根元に何か延長のようなものが付いていましたね。「ザルボ」というらしいです。壁の厚さ分の調整用です。
外してみようとしたのですが、丸いのでモンキーレンチなどでは滑って回せません。ということでバイスプライヤを引っ張り出してきました。正しく調節すればこんな円形のものでもしっかり掴んで回すことができます。
ちなみにこれ雄ネジと雌ネジの径は一緒なのであまり短いのは作れないはずです。
ハンドルも外してみました。
ここはコマの交換などで開けたことのある人も多いと思います。
余談ですが、カクダイという会社がジョーク水栓を販売しています。機会があったら付けてみたいと思っているのですが、台所も洗面所も浴室もこういう古典的なのは無くなってきているので付けるところがないです。残るは庭の水撒き用くらいか。
コメントを追加