パーソナルなコンピュータの技術情報事情 (ソフトウェア編)
ハードウェア編に続きまして、今回はソフトウェア編です。
トレーニングキットの時代は回路図同様にソフトウェアについてもオープンなものが多かったと思います。
ソフトウェアといってもメモリの内容を表示・変更したりプログラムの実行ができるモニタ等ですが、これのソースコードがマニュアルに掲載されていたりするわけです。これもサンプルとしての意味が大きいからでしょう。オブジェクトのサイズも数kB以下ですから量的にも大したことはありません。
BASICインタープリタをROM搭載したいわゆるパソコンになると状況が変わりました。シャープのようにモニタのソースコードのマニュアルへの掲載を続けたところもありますが、BASIC自体となるとそうはいきません。
- マイクロソフト等の社外開発のものが多く勝手に公開できない
- サイズも小さなものでも10kB以上と大きくなり紙面的にも難しい
- ユーザ層としても必要としない人が増えた
といった事情からソースコードの公開は困難になります。